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ケアのたましい~夫として、医師としての人間性の涵養~

アーサー・クラインマン  著

皆藤 章  監修
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価格 \4,180(税込)         

発行年月 2021年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,259p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/医学一般/医学一般
ISBN 9784571240911
商品コード 1033435408
NDC分類 498
基本件名 医療人類学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年09月2週
書評掲載誌 日本経済新聞 2021/09/11
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033435408

著者紹介

アーサー・クラインマン(著者):医学博士。精神医学、人類学、グローバルヘルス、医学における文化的、人道的問題に関するもっとも著名で影響力のある研究者であり作家である。スタンフォード大学および同大学医学部で学び、40年以上に亘ってハーバード大学で教鞭を執る。現在は、ハーバード大学医学部の精神医学および医療人類学の教授であり、同大学芸術科学部のエスター・アンド・シドニー・ラブ財団の人類学教授である。2008年から2016年までハーバード大学アジアセンター所長。『病いの語り』『八つの人生の物語』などを含む6冊の著作は広く医学部で使用されている。全米医学アカデミーおよび米国芸術科学アカデミー会員。
皆藤 章(監修):1957年生まれ。京都大学大学院を経て、京都大学大学院教育学研究科助教授・教授を長年勤めたあとハーバード大学医学部客員教授。現在、奈良県立医科大学特任教授、京都大学名誉教授、臨床心理士、文学博士。

内容

アーサー・クラインマンはハーバード大学の著名な精神科医、医療人類学者で、「ケア」というテーマの権威である。クラインマンは、妻のジョーンが早期発症型アルツハイマー病との診断を受けた後、自ら妻のケアを始め、ケアという行為が医学の垣根を超えていかに広い範囲に及ぶものかに気づくことになった。本書でクラインマンは、医師としての生活とジョーンとの結婚生活について、深い人間味のある感動的な物話を伝えるとともに、ケアをすることの実践的、感情的、精神的な側面を描いている。そしてまた、われわれの社会が直面している問題点についても、技術の進歩とヘルスケアに関する国民的な議論が経済コストに終始し、もはや患者のケアを重要視していないように思えると述べている。

ケアは長期に亘る骨の折れる地味な仕事である。ときに喜びがあるけれども、たいていはうんざりすることばかりで、しばしば苦しみでもある。けれども、ケアはつねに意味に溢れている。今日、われわれの政治的無関心、燃え尽きの危機、ヘルスケア・システムへの不満、これらを前にしてクラインマンは、自分たちと医師にいかに気まずい質問を投げかけなければならないのかを力説する。ケアをすること、われわれを必要としている人のために「そこにいる」こと、そして慈しみを示すことは、深く情緒的で人間的な経験であり、われわれにとっての本質的な価値観の実践であり、職業的な関係および家族関係の中心となるものである。ケアの実践は、医学と人生においてかけがえのないものは何なのかを教えてくれる。

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