内容
かつて琉球諸島沿岸に普通に生息していたジュゴンは、長い歴史を通じて物心両面あわせて人間にかかわりの深い生き物だった。
本年7月に奄美、徳之島、沖縄島北部等はその希少な自然遺産を認められ、世界遺産への登録となったが、一方で、ジュゴンは人間たちの活動によって追いつめられ、絶滅の危機に瀕している。
この絵本の主人公・少女マカトとジュゴンとの物語は、人間の起こした戦争に翻弄される「沖縄」の歴史とともに描かれてゆく。
辺野古の海を臨む名護市在住の作者コンビが届けてくれる、命についてのメッセージ。
装丁=コヅカクミコ