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書評掲載

壊れた魂

アキラ・ミズバヤシ  著

水林章  翻訳
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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2021年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 237p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/フランス文学
ISBN 9784622090328
商品コード 1033487372
NDC分類 953.7
書評掲載誌 朝日新聞 2021/09/18
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033487372

著者紹介

アキラ・ミズバヤシ(著者):1951年、山形県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒業。1973年よりフランス、ポール・ヴァレリー・モンペリエ大学に留学後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1979年よりパリ高等師範学校ENS-Ulm留学。パリ第7大学博士課程修了。第三期課程博士。本書Âme brisée, 2019に先立つフランス語の著作に、Une langue venue d'ailleurs, 2011, Mélodie, chronique d'une passion, 2013, Petit éloge de l'errance, 2014, Un amour de Mille-Ans, 2017(以上、Éditions Gallimard)、さらに、Dans les eaux profondes(Arléa, 2018)がある。
水林章(翻訳):1951年生まれ。上智大学名誉教授。著書に『幸福への意志――〈文明化〉のエクリチュール』(みすず書房 1994)、『ドン・ジュアンの埋葬――モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会』(山川出版社 1996)、『公衆の誕生、文学の出現――ルソー的経験と現代』(みすず書房 2003)、『『カンディード』〈戦争〉を前にした青年』(同 2005),『モーツァルト《フィガロの結婚》読解――暗闇のなかの共和国』(同 2007),『思想としての〈共和国〉[増補新版]』(共著、同 2016)ほか。訳書に、J-M・アポストリデス『機械としての王』(同 1996)、D・ペナック『学校の悲しみ』(同 2009)ほか。自著の日本語への翻訳は本書が初となる。

内容

1938年秋、東京。思想統制によって父を逮捕され、たった一人の肉親を永遠に失った少年、礼は兵隊に破壊された父のヴァイオリンを携えて、父の友人マイヤール夫妻とともにフランスへ渡る。
60余年後。弦楽器職人としてパリに工房を構えるジャック・マイヤール=レイ・ミズサワは、新進ヴァイオリニスト山崎美都理を通じて、踏み込んできた隊の中で唯一、父を救おうとした「クロカミ」中尉の戦後と、死までの人生を知る。そして、礼が12年の年月を費やして修復・再生し、美都理の手に託された形見のヴァイオリンが1938年のその日に父が奏でた曲の調べをホールに響かせたその瞬間、ひとつの円環が閉じ、新しい生が始まろうとしていた……
日本に暮らす日本人である著者がフランス語で書き、出版後、またたく間にフランス国内はもとより各国で高い評価を得た小説、Âme briséeを著者自身による翻訳で贈る。

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