著者紹介
アンドレア・ボッコ(著者):アンドレア・ボッコ(Andrea Bocco):
建築家。トリノ工科大学の科学、プロジェクト、地域政策に関する(トリノ大学との)大学間連携学科の教授にして現在、学科長。適切なテクノロジーとローテク建築を教える。
アカデミックなキャリアのかたわら、トリノで都市再生、地区発展、コミュニティハブなどに携わり、サン・サルヴァリオ地区発展事務所を創設し、長年ディレクターを務めた。著述も多く、主題はバーナード・ルドフスキー、ヨナ・フリードマン、建築環境の分析、山村再生、現代のローテク建築、自然素材での建築、環境インパクト、そして建築、建設に関するボキャブラリーシステムなど。
主著にFlessibile come di pietra, Torino, CELID, 2008(邦訳『石造りのように柔軟な――北イタリア山村地帯の建築技術と生活の戦略』鹿島出版会、2015年)、Werner Schmidt, Architekt. Ökologie, Handwerk, Erfindung, Wien : Ambra Verlag, 2013.
多木陽介(編者):多木陽介(たき・ようすけ):
批評家、アーティスト。1988年に渡伊、現在、ローマ在住。
演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、また講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。
著書に『アキッレ・カスティリオーニ――自由の探求としてのデザイン』アクシス、2007年、『(不)可視の監獄――サミュエル・ベケットの芸術と歴史』水声社、2016年。訳書に、マルコ・ベルポリーティ『カルヴィーノの眼』青土社、1999年、プリーモ・レーヴィ『プリーモ・レーヴィは語る』青土社、2002年、ウンベルト・ガリンベルティ『七つの大罪と新しい悪徳』青土社、2004年、『石造りのように柔軟な――北イタリア山村地帯の建築技術と生活の戦略』編訳、鹿島出版会、2015年。