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アルフレッド・ウォリス~海を描きつづけた船乗り画家~

塩田純一  著

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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2021年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 238p,12p 図版32p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784622089490
商品コード 1033566869
NDC分類 723.33
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年10月3週
書評掲載誌 朝日新聞 2021/10/30、日本経済新聞 2021/11/06、読売新聞 2021/11/07
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033566869

著者紹介

塩田純一(著者):1950年東京都生まれ。東北大学文学部大学院修士課程美学・美術史学専攻修了。多摩美術大学客員教授。日本および海外の現代美術展を数多く手がける。著書に「イギリス美術の風景」など。

内容

「アルフレッド・ウォリスの絵はなぜか忘れがたい。絵とは何か。人間にとって絵を描くとはどういうことなのか。そうした根源的な問いを突き付けてくる。その問いに答える前に、ウォリスは87年という生涯をどう生きたのか。〈船乗り〉としてどんな暮らしをしていたのか。〈芸術家〉としてどのような作品を遺したのか。〈船乗り〉であることと〈芸術家〉であることは、いったいどのように結びついていたのか。その生と芸術の細部に分け入ってみたい。」
(本文より)

アルフレッド・ウォリス(1855-1942)はイギリスのデヴォンで生まれ、9歳から船に乗り、コーンウォールの港町ペンザンスで21歳年上の未亡人と結婚、船乗りとして生計を立てるが、やがてセント・アイヴスに移り船具商を営んだ。妻の死後、70歳のウォリスは独学で絵を描きはじめる。孤独を癒すため、厚紙やボードに船舶用ペンキで描いたウォリスの絵は誰にも知られることはなかったが、1928年、セント・アイヴスを訪れた画家のベン・ニコルソンらによって見出だされた。荒海をゆく船、灯台、港など記憶のなかにある光景を描いたウォリスの素朴な絵は、アカデミックな美術教育を受けた画家たちが到底表出しえない真率さに満ち、素朴派の画家として評価が高まった。
日本では2007年に「だれも知らなかったアルフレッド・ウォリス」展(東京都庭園美術館)が開催され、ウォリスの存在が知られるようになった。本書は同展を企画した美術史家の著者が書き下ろした、日本で初めての評伝である。学芸員時代からイギリス美術を研究し、アーティスト・コロニーとして名高いセント・アイヴスを幾度となく訪れ、ウォリスとの対話を続けた著者による渾身の作家論。

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