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トクヴィルと明治思想史~<デモクラシー>の発見と忘却~
柳 愛林
著
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
325p,9p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論 |
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ISBN |
9784560098653 |
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商品コード |
1033575935 |
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NDC分類 |
311.21 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年12月1週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2022/01/08、日本経済新聞 2022/01/08 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033575935 |
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著者紹介
柳 愛林(著者):東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。本書で博士(法学)を取得。現在、東京大学法学部特任講師。
内容
「文明化」を夢見た明治日本
文明化を追い求めた明治日本は、翻訳書が果たした役割がいまと比較にならないぐらい大きかった。そして数多くの翻訳書が刊行されるなかで、新たな概念もたくさん生まれた。
本書では、アレクシ・ド・トクヴィルと『アメリカのデモクラシー』に焦点を当てて、その営為を明らかにする試みである。
トクヴィルによって見出された「諸条件の平等」としてのデモクラシーについて、あるいはその帰結である「個人主義」や「多数の圧制」について、明治の日本人はいかに理解したのか? またいかに誤解したのか? 本書は徹底的に解明している。
その際、目を向けるのは、福澤諭吉ら明治思想界のスターだけでなく、むしろ時代の脇役たちである。
時代のあり方や将来を真剣に考えていたにもかかわらず、英傑に遮られ、注目されなかった人々。実は、彼らの西洋受容こそがその時代の典型であり、そこからしか時代の全体像は描けないのだ。
自由民権運動に邁進した肥塚龍、社会における宗教の意味を考えた中村敬宇や明治キリスト教界、国会開設の意味を自治論からとらえ直した植木枝盛や星亨、高田早苗……トクヴィルを軸に描く、新たな明治思想史へ。