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J・M・クッツェーと真実

くぼた のぞみ  著

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価格 \2,970(税込)         

発行年月 2021年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 327p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/イギリス文学
ISBN 9784560098684
商品コード 1033654069
NDC分類 930.278
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年11月3週
書評掲載誌 毎日新聞 2021/11/06、朝日新聞 2021/11/20、日本経済新聞 2021/11/20、東京・中日新聞 2021/12/19、朝日新聞 2021/12/25、読売新聞 2022/01/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033654069

著者紹介

くぼた のぞみ(著者):1950年、北海道生まれ。翻訳家・詩人。
訳書に、J・M・クッツェー『少年時代の写真』、『マイケル・K』、『鉄の時代』、『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』、『ダスクランズ』、『モラルの話』、J・M・クッツェー&ポール・オースター『ヒア・アンド・ナウ』(共訳)、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』、『アメリカーナ』、『半分のぼった黄色い太陽』、『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』、『イジェアウェレヘ フェニミスト宣言、15の提案』、サンドラ・シスネロス『マンゴー通り、ときどきさよなら』、『サンアントニオの青い月』、マリーズ・コンデ『心は泣いたり笑ったり』、エドウィージ・ダンティカ『アフター・ザ・ダンス』、ゾーイ・ウィカム『デイヴィッドの物語』ほか多数。
著書に『山羊と水葬』、『鏡のなかのボードレール』、詩集に『風のなかの記憶』、『山羊にひかれて』、『愛のスクラップブック』、『記憶のゆきを踏んで』がある。

内容

日本初のクッツェー論

「クッツェーを翻訳することは、彼の視点から世界全体を見直すレッスンだった」
――ノーベル文学賞作家J・M・クッツェーの翻訳を80年代から手がけてきた著者が、クッツェーの全作品を俯瞰し、作家の実像に迫る待望のクッツェー論。
1940年、南アフリカのケープタウンでオランダ系植民者の末裔として生を受けたクッツェーは、故郷を出て、生まれ育った土地の歴史について外部から批判する視点を養い、自らを徹底検証し、植民地主義を発展させた西欧の近代思想を根底から問い直す試みを、創作を通して行ってきた。著者は、作品を取り巻く社会的・歴史的背景、作家の動機と心情、その変遷に深い針を入れるように調べていく。自伝的三部作を翻訳するためにケープタウンを訪れ、少年時代を過ごした家や風景を見て歩き、フィクションと自伝の境界を無化しようとする作品の、奥深くに埋めこまれた「真実」を解き明かしていく過程はスリリングだ。
作家が来日した時の様子や、アデレード大学で開かれたシンポジウムに招待され、作家の自宅でゲストたちと食事を共にした時のエピソード、言語と出版についての作家のラディカルな活動、翻訳作業の過程のやりとりから伝わってくる作家の素顔も貴重な証言となっている。巻末に詳細な年譜と全作品リストを付す。

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