著者紹介

内容

目次

はじめに 　１ いまだ「社会」を知らなかった頃 　２ 個人の歴史、社会の歴史 第一章　時代の混迷のなかから 　１ 「大学」のなかで浮遊していた頃――波乱の手前で 　２ 「実験文化」を前に苛立っていた頃――波乱の渦中で 　３ 心理学の周辺にとどまることを決意した頃――波乱の後に 第二章　私の修業時代 　１ 翻訳を通して「発達」を考えはじめた頃 　２ 「裁判の現場」にかかわりはじめた頃 　３ 季刊『発達』が創刊された頃 第三章　私が出会った三つの現場 　１ 「発達」の研究者が刑事裁判の世界から抜け出せなくなったわけ 　２ 「障害」を通して「発達」と出会う 　３ 心理学の制度化の話 なかがき　いつも現場で考えながら書き、書きながら考えてきた 第四章　発達の現場から――「私」は形成されてきたという話 　１ 零にまで立ち戻って見る 　２ 身体を介して意味世界が敷き写されるということ 　３ ことばが成り立ち、そこから「私」が形成されていく 　４ ときどき神様になる人間 第五章　裁判の現場から――泥沼の世界に足を取られながら 　１ 気がついてみれば泥沼の渦中 　２ 神様はしばしば人間を見誤ること 　３ 「私たちの心理学」に向けて 第六章　生活の現場から――子どもたちの「生きるかたち」、私たちの「生きるかたち」 　１ 制度化の渦に巻き込まれて 　２ 子どもたちの生きる世界 　３ そして人生はつづく おわりに 浜田寿美男年譜