著者紹介
デール・S・ライト(著者):(Dale S. Wright)
米ロサンゼルスのオクシデンタル・カレッジ名誉教授(仏教学)。アイオワ大学で博士号取得。40年以上にわたり仏教研究に携わる。専攻は華厳宗、禅宗を中心とする仏教哲学。アジア地域を広く旅して各地に暮らし、さまざまな国や形態の仏教に親しむ。日本でも京都の諸寺から高野山まで各地の寺社仏閣を訪ね、早稲田大学でも教鞭を執った。日本の仏教学者との交流も深い。著書にWhat Is Buddhist Enlightenment? (Oxford University Press, 2016), The Six Perfections (Oxford University Press, 2009), Philosophical Meditations on Zen Buddhism (Cambridge University Press, 2000) など。
関根光宏(翻訳):英語翻訳者。訳書に、オバマ『約束の地 大統領回顧録 I』(共訳、集英社、2021)、ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』(共訳、光文社、2017)、ワイナー『世界しあわせ紀行』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2016)、キャンベル『千の顔をもつ英雄〔新訳版〕』(共訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2015)、ジンサー『イージー・トゥ・リメンバー』(国書刊行会、2014)ほか。
杉田真(翻訳):英語翻訳者。訳書に、ブランドほか『ビジネスアイデア・テスト』(翔泳社、2020)、ラッゼスバーガー『データ駆動型企業』(日経BP、2019)、オルバフ『暴走する日本軍兵士』(共訳、朝日新聞出版、2019)、フィールズ『激情回路』(共訳、春秋社、2017)ほか。
佐々木閑(監修):1956年福井県生まれ。花園大学文学部仏教学科教授。京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科仏教学専攻卒業。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。カリフォルニア大学バークレー校留学をへて現職。専門は仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史。著書に『宗教の本性』(NHK出版新書、2021)、『「NHK100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば』(NHK出版、2012)、『科学するブッダ』(角川ソフィア文庫、2013)ほか多数。訳書に鈴木大拙著『大乗仏教概論』(岩波文庫、2016)などがある。
内容
「仏教を立体として読者の心に伝達することのできる、知りうる限りで最良の概説書」(「監修者あとがき」より)。
40年にわたり仏教を探究するアメリカの碩学がおくる世界標準の入門書。ブッダ(釈迦)にはじまり2500年におよぶ歴史、上座説と大乗、密教、禅などさまざまな教えと思想の展開、親鸞や道元、ダライ・ラマ、ティク・ナット・ハンらの事績、欧米から各国に広がるグローバルな世俗仏教、注目が高まるマインドフルネス瞑想まで――現代人が知っておくべき仏教の核心を、一問一答形式で的確かつ簡潔に説く。仏教を基礎から知りたい初学者から学びを深めたい本格派まで、入門・再入門のどちらにもふさわしい1冊。
京都の諸寺から高野山まで各地の寺院を訪ね、日本の仏教学者とも交流を重ねてきた著者が日本との縁を語る序文を収録する。