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自閉症者たちは何を考えているのか?
マルタン・ジュベール
著
佐藤 愛,
吉松 覚
翻訳
発行年月 |
2021年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
207p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/小児科学/小児科学 |
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ISBN |
9784409340561 |
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商品コード |
1033686218 |
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NDC分類 |
493.9375 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年12月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033686218 |
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著者紹介
マルタン・ジュベール(著者):マルタン・ジュベール/1957年生。精神分析家、児童精神科医として自閉症の子どもたちに対する精神分析的心理療法を発展させた。本書の他に著書として、L'enfant autiste et le psychanalyste,Le Filrouge PUF, 2009がある。
佐藤 愛(翻訳):佐藤 愛(さとう・あい)/1983年生。立命館大学言語教育センター嘱託講師。博士(文学、筑波大学)。専門はフランス思想と精神医学史。分担執筆に『フェミニスト現象学入門:経験から「普通」を問い直す』(担当箇所「外見を気にしてはいけないのか?:ボディ・イメージと雰囲気のフェミニスト現象学」、ナカニシヤ出版、2020年)。主な論文に「ウジェーヌ・ミンコフスキーのtonalité──アンリ、ハイデガーを手がかりに」(『ミシェル・アンリ研究』第9号、2019年)、「規範とそのファントム──身体図式から考察する摂食障害の身体」(『Fashion Talks…』、第6号、2017年)ほか。
吉松 覚(翻訳):吉松 覚(よしまつ・さとる)/1987年生。日本学術振興会特別研究員RPD(思想史)。博士(人間・環境学、京都大学)専門はフランス現代哲学。著書に『生の力を別の仕方で思考すること──ジャック・デリダにおける生死の問題』(法政大学出版局、2021年)。訳書にマーティン・ヘグルンド『ラディカル無神論──デリダと生の時間』(共訳、法政大学出版局、2017年)、カトリーヌ・マラブー『真ん中の部屋──ヘーゲルから脳科学まで』(共訳、月曜社、2021年)。
内容
自閉症者にはどのような精神的メカニズムがはたらいているのか? 彼らが「考える」内なる世界に、精神分析アプローチからせまる。フランス精神分析による六つの臨床ケースと分析
「すなわち精神分析は、私たちが生きることそのものが、暴力に満ちた生と、刺激のゼロ地点としての穏やかな死とのあいだの、緊張関係のなかにあるとみなす。そして自閉症者は、この二つのあいだで別の道を見出す。(…)本書でめざすのは、常同行動などの自閉症的症状を避難所として保持しながらも、生と死の緊張関係を垣間見させるような臨床である。そして、それが可能となる重要な契機として、子どもの臨床を通して分析家が体験する逆転移の苦痛を据えていることが、本書の特徴である」(訳者解題より)
〇目次
第1章 交差
第2章 同一化
第3章 自閉症的思考、それは一次マゾヒズムの回避なのか?
第4章 二重構造とナルシシズムの構成
第5章 穴の穿たれた身体