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<芸道>の生成~世阿弥と利休~(講談社選書メチエ 756)
大橋 良介
著
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
275p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/舞台芸術 |
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ISBN |
9784065258989 |
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商品コード |
1033725192 |
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NDC分類 |
773.28 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2021年12月3週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2021/12/25 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033725192 |
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著者紹介
大橋 良介(著者):1944年京都市生まれ。京都大学文学部卒業。ミュンヘン大学哲学部博士号学位取得。ヴュルツブルク大学哲学教授資格取得。滋賀医科大学助教授、京都工芸繊維大学・大阪大学大学院・龍谷大学の教授を歴任。定年後、ケルン大学・ウイーン大学・ヒルデスハイム大学・テュービンゲン大学の客員教授を歴任。2014年5月より日独文化研究所所長。著書に『ヘーゲル論理学と時間性 「場所」の現象学へ』(創文社、1983年)、『「切れ」の構造』(中央公論社、1986年)、『西田哲学の世界 あるいは哲学の転回』(筑摩書房、1995年)、『感性の精神現象学 ヘーゲルと悲の現象論』(創文社、2009年)『西田幾多郎 本当の日本はこれからと存じます』(ミネルヴァ書房、2013年)、『共生のパトス コンパシオーン(悲)の現象学』(こぶし書房、2018年)などがある。
内容
出会わざる二つの巨星、ここに出会う。
芸術と政治権力の矛盾に満ちた「共生」の秘密を解き明かす、ドイツ哲学の大家による鮮やかな新解釈。
将軍・足利義満の寵愛を受け、芸術界の頂点を極めた世阿弥は、しかし義教の時代に一転冷遇され、佐渡配流に。一方、織田信長に引き立てられ、豊臣秀吉に優遇された千利休も、最期は秀吉から自死を賜り自刃することになった。
「芸道と権力の矛盾的共生」を生きた稀代の芸術家二人は、弛緩と緊張の相半ばする時代と人生の只中で、能楽と茶の湯という芸道をいかにして成らしめたのか。時の隔たりを超え、二つの巨星を突き合わせることで見えてくる、日本的美の深奥としての「遊」の境地。
[本書の内容]
第一章 なぜ「世阿弥と利休」か
一 六百余年の忘却に埋もれていた世阿弥
二 「世阿弥と利休」という視座
三 世阿弥と足利義満・義教
四 利休と織田信長
五 利休と豊臣秀吉
六 「芸道」および「茶道」の概念史
七 東西の芸術観の比較
八 戦陣の中の遊楽
第二章 世阿弥と義教
一 足利義教――天魔と歌人が同居する将軍
二 『風姿花伝』の「花」
三 『風姿花伝』から『花鏡』へ――「秘すれば花」
四 「離見の見」――演者の目と観衆の目
五 「批判之事」――「貴人」の批評眼の意味
六 『金島書』――「こがねの島」佐渡へ/から
第三章 利休と秀吉
一 『南方録』研究史の概観――茶湯ニハ、昔ヨリ書物ナシ
二 下克上の時代の茶の湯
三 織田信長――夢幻の如く也
四 秀吉と利休――美をめぐる対峙と共生
五 『南方録』の美学
六 「利休死後」の利休
結語 「遊」、そして現代
あとがき 西田幾多郎の手紙(新史料)にちなんで