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ヒュパティア~後期ローマ帝国の女性知識人~
エドワード・J・ワッツ
著
中西 恭子
翻訳
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
218p,58p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/概論・参考図書 |
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ISBN |
9784560097946 |
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商品コード |
1033737186 |
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NDC分類 |
289.3 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年12月3週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2021/12/05、毎日新聞 2021/12/18 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033737186 |
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著者紹介
エドワード・J・ワッツ(著者):カリフォルニア大学サンディエゴ校教授、同校歴史学科長、アルキヴィアディス・ヴァシリディス・ビザンツ史寄付講座長。古代末期地中海世界における宗教史・社会史・インテレクチュアル・ヒストリーを専門領域とし、イェール大学で博士号(Ph.D)を取得。著書は他にThe Final Pagan Generation (University of California Press, 2015)など。
中西 恭子(翻訳):東京大学大学院人文社会系研究科研究員。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て津田塾大学ほか非常勤講師。東京大学文学部西洋史学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は古代末期地中海宗教史・宗教文化史、日本語詩歌における西洋古典受容・キリスト教表象受容研究。おもな著書に『ユリアヌスの信仰世界――万華鏡のなかの哲人皇帝』(慶應大学出版会)。論文多数。
内容
象徴としてだけでなく、何を成し遂げたかを考察
ヒュパティアは4世紀後半~5世紀初頭、ローマ帝国のアレクサンドリアで、優れた数学者・哲学者として弟子から政界と宗教界に要人を輩出しつつも、キリスト教徒の政治的対立に巻き込まれて415年に非業の死を遂げた。本書はその生涯に加えて、死後まもなくから21世紀にいたるまでの伝説と受容の長い歴史を紹介するとともに、ともすればそれらに埋もれがちな、彼女が実際に成し遂げたこと、その時代において達成したことは何なのかを考察する。
当時の知識階層における男女それぞれの教育の異なる傾向とその社会的な事情は、女性哲学者たちを生み出す土壌となった。高名な数学者テオンの娘に生まれて学塾を率い、「公的知識人」の役割を担った新プラトン主義者ヒュパティアの活動を、著者は、教義論争と党派間対立に揺れる当時のアレクサンドリアの知的風土と、古代末期ローマ帝国のエリート層の生態のうちに位置づけて、簡明に論じる。
時代の制約のなかに生きる女性知識人をあたたかいまなざしで見つつ、ヒュパティアを過剰に聖女や悲劇のヒロインとして美化することがない視点で描かれた評伝。