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点と線の言語学~言語類型から見えた日本語の本質~
影山 太郎
著
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,277p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
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ISBN |
9784874248751 |
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商品コード |
1033741066 |
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NDC分類 |
810.1 |
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本の性格 |
テキスト |
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新刊案内掲載月 |
2021年12月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033741066 |
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著者紹介
影山 太郎(著者):影山太郎(かげやま・たろう)
国立国語研究所名誉教授,関西学院大学名誉教授
主要著書
1980 『日英比較 語彙の構造』(市河賞)松柏社
1993 『文法と語形成』(金田一京助博士記念賞)ひつじ書房
1996 『動詞意味論—言語と認知の接点—』くろしお出版
2002 『ケジメのない日本語』岩波書店
2021 Verb-Verb Complexes in Asian Languages(共編), Oxford University Press
内容
多くの面で対照的な英語と日本語の文法・意味・語彙・形態・表現法など言語構造の違いを、〈点(個)〉と〈線(つながり)〉という観点から整理しなおす。著者の過去50年近くの研究の集大成となる1冊。各章末尾に練習問題を附属。
■「はしがき」より
(前略)本書では筆者が過去50年近くにわたって続けてきた研究を〈点〉と〈線〉という観点から整理し直しました。データ面では以前の発表論文を再利用したところが多いのですが,〈点〉と〈線〉という切り口による全体像の整理と解明はまったく新しい着想です。この考えは,個人という〈点〉を重視する英語社会と,人と人とのつながりという〈線〉を尊重する日本語社会の特徴を浮き彫りにするだけでなく,多くの面で対照的な英語と日本語の文法・意味・語彙・形態・表現法など言語構造の違いを際立たせるのにもピッタリの概念です。
内容は専門的ですが,言語学と隣接分野を橋渡しする入門書として役立つように工夫をこらしました。各章の末尾には練習問題も付けています。
①専門的な研究から言語学初心者への橋渡し[特殊な用語を避ける]
②日本語研究と英語学・言語学との橋渡し[日本語を世界諸言語の中で捉える]
③海外の研究と国内の研究の橋渡し [国際的な文献を多く引用]
④昭和・平成の研究から令和以降の研究への橋渡し[過去の主要な成果の取りまとめ]
⑤言語の研究から文化の研究への橋渡し[少しだが言語文化にも触れる]
本書が橋渡しとなって様々な分野が将来的に連携し,言語と人間社会を包括した研究へとつながることを願っています。