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書評掲載

たそがれてゆく子さん(中公文庫 い110-6)

伊藤 比呂美  著

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価格 \880(税込)         

発行年月 2021年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 267p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784122071353
商品コード 1033763178
NDC分類 914.6
書評掲載誌 毎日新聞 2022/03/12
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033763178

著者紹介

伊藤 比呂美(著者):伊藤比呂美

一九五五年、東京都生まれ。詩人。七八年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』などを発表。その他の著書に『切腹考』『たそがれてゆく子さん』『道行きや』などがある。

内容

男が一人、老いて死んでいくのを看取るのは、本当によかった――

夢に見た専業詩人の生活、ぽっかりとした自由。

もんもんと考え、るると書く。

カリフォルニアのキャニヨンを犬どもを従えひたすら歩く。

料理や洗濯は、しないことにすぐ慣れた。

山賊のように台所で立って食べた。卵ばっかり食べていた。


のしかかるローンに光熱費、熊本地震、石牟礼道子さんのこと、末っ子の結婚、

そして……日本に帰ろう。


「みんなホルモンのせいでしたと、今は言い切りたい」――

女のための戦記『閉経記』から五年。

書くことで生き抜いてきた詩人の眼前に、今、広がる光景は。

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