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ハブられても生き残るための深層心理学
きたやま おさむ
著
発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,262p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/精神分析 |
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ISBN |
9784000615020 |
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商品コード |
1033767329 |
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NDC分類 |
146.1 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2022年01月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033767329 |
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著者紹介
きたやま おさむ(著者):きたやまおさむ
1946年淡路島生まれ。精神科医、臨床心理士、作詞家。九州大学大学院教授、白鷗大学副学長などを経て、九州大学名誉教授。2019年より日本精神分析協会精神分析的精神療法家センター長、2021年より白鷗大学学長。1965年、京都府立医科大学在学中にフォーク・クルセダーズ結成に参加し、67年「帰って来たヨッパライ」でデビュー。68年解散後は作詞家として活動。71年「戦争を知らない子供たち」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。その後、精神科医となり、現在も精神分析的臨床活動を主な仕事とする。
著書に『コブのない駱駝』(岩波現代文庫)、『最後の授業』(みすず書房)、『帰れないヨッパライたちへ』(NHK出版新書)、『ビートルズを知らない子どもたちへ』(アルテスパブリッシング)、『良い加減に生きる』(前田重治氏との共著、講談社現代新書)、『「こころの旅」を歌いながら』(富澤一誠氏との共著、言視舎)など。
内容
私だけがのけ者にされ、みんなから悪く言われている……。そんな息苦しさを訴える声が多い。そう感じてしまうのはなぜか。また、こうした現象が日本社会で起きやすい背景とは。自身の経験や長年の臨床で得た深層心理学の世界観で、その仕組みを考察。悲劇に陥りがちな人生の台本を紡ぎ直し、自分らしく生きるためのヒントを説く。
■編集部からのメッセージ
「ハブられる」という言葉は、なじみがないと感じる方もいるかもしれません。仲間外れにされる、排除されるという意味で、若い人たちなどに普通に使われています。少し前から、同調圧力や「空気を読め」といった流れに息苦しさを訴える声が増えてきたように思います。そして、SNSの普及や現在のコロナ禍において、そうした流れはさらに強まっているのではないでしょうか。
本書では、自分だけがハブられていると感じてしまいがちな心性や、こうした現象が起きやすい日本社会の背景を深層心理学で解き明かそうとします。「鶴の恩返し」や「イザナギ・イザナミ」などの説話・神話に浮世絵、さらには海外の映画作品など、いろんな素材が取り上げられる、著者だからこその「深層心理学」となっています。
本書の中で、著者は人生を演劇としてとらえることを提唱しています。そして、私たちは、悲劇をくり返してしまいがちな「心の台本」を抱えていると指摘します。「鶴の恩返し」の鶴は人間ではないことがばれて「自分さえいなければ」と去って行きます。そうした自己否定と自己嫌悪に満ちた「心の台本」を紡ぎ直して、自分らしい人生を見つけて生き残っていく。そこへの道筋を読者とともに考えていきます。