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私は男でフェミニストです

チェ・スンボム  著

金 みんじょん  翻訳
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価格 \1,870(税込)         

発行年月 2021年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 193p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784790717645
商品コード 1033769379
NDC分類 367.221
基本件名 女性問題
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2021年12月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2022/01/08、日本経済新聞 2022/01/29
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033769379

著者紹介

チェ・スンボム(著者):1984 年生まれ。韓国北東部・江陵市の高校教師。
共著書に『フェミニスト先生が必要』『ジェンダー感受性を育てる教育』がある。
学生の頃は学校が嫌いだったが、なぜか先生になり、すでに11年目。
大学では文学と哲学を専攻し、社会科学にも強い関心を寄せた。運よく強い女性たちに囲まれた環境におかれ、フェミニズムを学ぶことができた。
現在男子高校で国語を教えているが、生徒たちとバスケをしているとき、教師としてやりがいを感じる。一緒に勉強する男子高校生を「コンデ」(偉そうに振舞う中年男性)にしないために、まわりの男性教師をフェミニズムに入門させるために、知恵をふりしぼる日々。
金 みんじょん(翻訳):翻訳者、エッセイスト、韓国語講師。慶應義塾大学総合政策学部卒業。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士課程単位取得・満期退学。
韓国語の著書に『母の東京――a little about my mother』『トッポッキごときで』、韓国語への訳書に『海を抱いて月に眠る』『太陽と乙女』など。日本語への訳書は、本作が初。

内容

韓国の男子高校で教える著者が、学び、実践してきたフェミニズムとは?
生きるための「男フェミ」宣言。
2018年に刊行後、韓国各紙で話題になり、「幸せな朝の読書推薦図書」や「今年の青少年教養図書」にも選定された「本格男フェミ入門書」。初の邦訳。

▶上野千鶴子さん(社会学者)推薦&解説!
「男なのに、フェミニストです」とか「男のくせにフェミニストなの?」とかいうのを聞くと、その他人ごと感にイラッとする。そうだよ、あんたのことだよ、これはあんたに宛てたメッセージだよ、と言いたくなる。
 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ流に『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』というなら、フェミニストでないひとたちをどう呼ぶか?
 セクシスト(性差別主義者)というのだ。
セクシズムって男と女の非対称な関係のことだから、これから自由なひとはいない。このなかでは、ひとは加害者であるか被害者であるかのどちらかだ。いや、もうひとつ、忘れてた。傍観者っていうのがあった。……
韓国から、こんな男性フェミニストの本が生まれたとは感激だ。
女にも男にも、誰にも、被害者にも加害者にも、そして傍観者にも、ならないでほしい。
(上野千鶴子「解説 『82年生まれ、キム・ジヨン』の夫、それとも息子?」より)

▶本文抜粋
三五歳の私に、ほかの男たちが尋ねる。
 「男なのにフェミニストだって? 男のくせになんで女の肩を持つの?」フェミニズムを知っている人や勉強したことがある人も遠慮がちに尋ねる。「男はフェミニストとして限界があるのでは?」
 はじめて出版依頼を受けたとき、私も同じようなことを言った。「私がですか? 男がフェミニズムの本なんか出せませんよ」……
私は男子高等学校の教師である。私の職場の半径二〇〇メートル内には、すぐにでも男性ホルモンで爆発しそうな完全なる「雄」八〇〇人が生息している。教室では、悪たれ口を叩き、力自慢に余念がないが、そこに悪意はない。なぜそんな行為をするのかと聞くと「とくに理由はない」という答えがいちばん多く、以下「面白いから」「強く見えるから」の順である。一生を通して性欲がもっとも充満している時期といわれるが、何の脈絡もなく「セックス!」と叫ぶやつもいる。しごく自然な欲望だが、ああいうかたちで出てくるのは残念である。……
男たちに提案したい。声を上げる女性を抑圧する時間で自分を振り返り、フェミニズムを勉強しよう。時代が読み取れず、淘汰されることのないようにしよう。一緒にフェミニストになろう。失うものはマンボックスで、得るものは全世界となるだろう。
(「プロローグ」より)

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