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復讐の女/招かれた女たち(ルリユール叢書)
シルビナ・オカンポ
著
寺尾隆吉
翻訳
発行年月 |
2021年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
503p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/その他の文学 |
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ISBN |
9784864882385 |
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商品コード |
1033855389 |
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NDC分類 |
963 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2022年01月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033855389 |
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著者紹介
シルビナ・オカンポ(著者):(Silvina Ocampo 1903–93)1903年、六人姉妹の末娘(長女はビクトリア・オカンポ)として、ブエノスアイレスの貴族的家庭に生まれる。1908年に初めて渡欧、20年代にはレジェやキリコとともに絵を学ぶ。帰国後、姉の創刊した雑誌「スール」に協力、32年にビオイ・カサーレス(40年に彼と結婚)と知り合った後、文学に転向。37年発表の短編集『忘れられた旅』以後、詩集や短編集の発表を続け、54年にブエノスアイレス市文学賞を受賞。93年にブエノスアイレスで歿した。
寺尾隆吉(翻訳):1971年、名古屋市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専門は20世紀のラテンアメリカ小説。著書に『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書)、『一〇〇人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック』(勉誠出版)など。訳書にマルティン・ルイス・グスマン『ボスの影』(幻戯書房)、ホセ・ドノソ『別荘』(現代企画室)、バルガス・ジョサ『水を得た魚』(水声社)など多数。
内容
ボルヘスやビオイ・カサーレスに高く評価され、「アルゼンチン文学の秘宝」とも称された短編小説の名手シルビナ・オカンポは、日常生活に隠された不思議から奇想天外な物語を引き出した。幻想的リアリズムの頂点をなす怪奇短編集『復讐の女』と『招かれた女たち』の全78篇を収録。本邦初訳。
日常的儀礼の内側に存在する魔法や、鏡には映らない禁断の顔、秘密の顔をこれほど見事に捉えた作家は、他に誰も思いつかない。
──イタロ・カルヴィーノ
シルビナ・オカンポの詩と短編小説が読者に暴き出す世界は驚異的なほど豊かな光を放つ。
この豊かさは語彙の産物ではなく、繊細で明敏な感受性に由来する。
──ホルヘ・ルイス・ボルヘス
シルビナは必然的とさえ言えるほどの独創性を備えていた。
──アドルフォ・ビオイ・カサーレス
日常生活の小さなホラーに目を留める作家は少なく、日々の不思議に目を向ける作家はもっと少ない。
これほど知的で優雅なユーモアを添えて両者を記録した作家は、時代や言語を問わず、シルビナ・オカンポ以外に誰も思いつかない。
──アルベルト・マングエル
ボルヘス、ガルシア・マルケスと並び、シルビナ・オカンポはスペイン語圏をリードする作家だ。
──ジョルジェ・アマード