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がんは裏切る細胞である~進化生物学から治療戦略へ~
アシーナ・アクティピス
著
梶山あゆみ
翻訳
発行年月 |
2021年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
256p,42p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/病理学 |
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ISBN |
9784622090601 |
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商品コード |
1033948577 |
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NDC分類 |
491.65 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2022年01月3週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2022/01/08、日本経済新聞 2022/02/05 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033948577 |
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著者紹介
アシーナ・アクティピス(著者):(Athena Aktips)
アリゾナ州立大学心理学部門助教。同大学の進化・医学センターおよびソーシャル・ダイナミクス&複雑性センターに所属。種々の系における協力とコンフリクトの発生を研究テーマとしている。2014年度より現職。がん細胞および多細胞系における協力の進化の研究のほかに、人間の互恵性を研究するプロジェクト(Human Generosity Project)も手がけている(http://www.humangenerosity.org/)。
梶山あゆみ(翻訳):(かじやま・あゆみ)
訳書に、ノア・ハラリ/ヴァンデルムーレン他『漫画 サピエンス全史 文明の正体編』(河出書房新社、2021)、シンクレアほか『LIFESPAN』(東洋経済新報社、2020)、ウィンチェスター『精密への果てしなき道』(早川書房、2019)、ブラウン『冥王星を殺したのは私です』(飛鳥新社、2012)、ほか多数。
内容
■「がんは進化のプロセスそのものである」。無軌道に見えていたがん細胞のふるまいも、進化という観点から見れば理に適っている。がんの根絶をしゃにむに目指すのではない、がん細胞を「手なずける」という新しいパラダイムについて、進化生物学は原理的な理解をもたらしてくれる。
■著者は、この新しい領域を開拓する研究者の一人。進化の視点の基本から説き起こし、協力し合う細胞共同体としての身体の動態や、その中で《裏切り》の生存戦略を選び取るがん細胞の生態を浮かび上がらせる。身体にとって、がん細胞の抑制はつねに大事なものとのトレードオフだ。そんな利害のせめぎあいを分析することにたけた進化生物学の視点から、がんの発生や進展を、あるいは遺伝子ネットワークや免疫系との関係を見直せば、たくさんのフレッシュな知見と問いが湧いてくる。そして最後に話題は新たな角度からの治療へと及ぶ。
■がんの発生は、サボテンからヒトまで、ほとんどの多細胞生物に見られるきわめて根源的な現象だ。細胞生物学、腫瘍学から臨床にわたる、様々な個別の分野で蓄積されてきたがんの理解全体に対して、進化生物学はそれらをより基盤的なレベルで支える観点を提供していくことになるだろう。その本質に触れて、学べる一冊だ。
《がんの治療や多細胞生物としての私たち自身の理解に関して、この本が示唆するものはとてつもなく大きい。》──デイヴィッド・クォメン
《本書はがんや、生命そのものへのわれわれの見方を変えるだろう。》──ダニエル・E・リバーマン
《がんやその制御の真の理解のために、まず読むべき一冊。》──デイヴィッド
スローン・ウィルソン