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書評掲載

故旧忘れ得べき(P+D BOOKS)

高見 順  著

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価格 \715(税込)         

発行年月 2022年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 223p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784093524322
商品コード 1034068667
NDC分類 913.6
書評掲載誌 毎日新聞 2022/02/12、毎日新聞 2022/12/10
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034068667

内容

左翼運動後の虚無感を描く転向文学の名作

「僕なんぞ因循で自分ながら厭になる、英語の本屋に毎日勤めているんだけど、つまらない、つまらないと言いながらいつの間にか年とって死んでゆくのかと、時折考えて、くらーい気持になってしまうんですよ」
――小関の虚無的な気持、待てよ、それは俺のものでもある、同時に俺たちと同時代の青年の大半が現在陥っている暗さだ――
旧制高校時代、マルキシズムに傾倒していた小関健児と篠原辰也。一方は現在、安月給の雑誌社勤め、もう一方は羽振りのいい金持ちの息子と境遇は大きく違うが、ともに“転向”による虚無感を抱えながら生きていた――。
著者自身の体験に基づいた“転向文学”の傑作で、第1回芥川賞候補作。

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