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病いの会話~ネパールで糖尿病を共に生きる~
中村 友香
著
発行年月 |
2022年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,383p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/内科学/全身性・一般的疾患 |
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ISBN |
9784814003945 |
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商品コード |
1034148886 |
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NDC分類 |
493.123 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2022年04月2週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2022/04/30 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034148886 |
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著者紹介
中村 友香(著者):日本学術振興会特別研究員(PD).国立民族学博物館外来研究員.
1990年生まれ.2020年,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了.博士(地域研究).第10回育志賞を受賞.主要論文に,「身体をつなぐ会話」(『文化人類学』第83巻4号,2019年),The Concept of “Side Effects” and the Use of Biomedicine in Nepal (Studies in Nepali History and Society 26(1), 2021年)など.
内容
「なんて無知で無教育な人々か」――阿鼻叫喚の病院の待合室,「完全にすれ違った」医師と患者/家族のやりとり,処方も指導も守らない人々が繰り広げる病いをめぐる「脈絡のない」会話――本書に描かれる事例を,ネパールの身体/社会文化に関する予備知識なく読んだ途端,あなたはそう思うだろう。しかしそれは違う。人々にとって痛く辛い経験は,科学の知識体系や検査数値とはまた別にある。理解し難いその態度は,身体の経験を,〈不器用な〉配慮の中で,皆とひたすら共有しようとする生活実践なのだ。生物医療が急速かつ無秩序に導入された国で,人々が,「共に生き共に死んできた」間身体的な生き方に,COVID-19下の私たちが何を学べるか。医療人類学の挑戦。