内容
在宅看護の知識と技術には、①身体の状況を医学的にとらえる力、②社会のなかにある療養者家族をとらえる力、③高度医療に対応できる技術力、④生活環境のなかで個別の看護を提供する創造力が求められます。本書ではそれらを加味しながら、在宅看護を実践するための看護技術の方法と観察の視点、療養者・家族支援の根拠を示しています。
《第4版の特長》
・看護技術の動画を視聴できる教材へ。本書の看護技術の記載内容と直接的に連動した動画を二次元コードから「直接見る」ことができます。
・在宅看護の基本となる訪問看護のマナー、療養者とその家族をとらえる技術、療養者とその家族にアプローチする技術、技術を提供する在宅ケア体制などを紹介しています。
・本書の中核となる、食事・排泄・清潔・活動と休息・住まい・生活環境などの日常生活援助技術、さらに在宅での医療的な援助技術を網羅しています。
・看取りとエンゼルケア、グリーフケアから在宅での終末期ケアの看護技術を学ぶことができます。
第Ⅰ章 在宅看護の考え方
1 在宅看護の対象と技術の特徴
2 在宅看護の基本姿勢
3 在宅看護における医行為
第Ⅱ章 在宅看護技術の基盤
1 対象をとらえる技術①ヘルスアセスメント
2 対象をとらえる技術②家族アセスメントと家族支援
3 対象にアプローチする技術①コミュニケーション
4 対象にアプローチする技術②在宅看護過程
5 技術を提供する在宅ケア体制①地域包括ケアシステムにおける在宅看護
6 技術を提供する在宅ケア体制②在宅ケア体制とケアマネジメント
7 技術を提供する在宅ケア体制③在宅看護のリスクマネジメント
第Ⅲ章 在宅療養に伴う日常生活援助技術
1 食事
2 排泄
3 清潔
4 活動と休息
5 住まい・生活環境
第Ⅳ章 在宅療養に伴う医療的な援助技術
1 在宅酸素療法
2 在宅人工呼吸療法
3 吸引
4 在宅末梢点滴静脈注射法
5 在宅中心静脈栄養法
6 在宅経腸栄養法
7 腹膜透析
8 尿道留置カテーテルの管理
9 ストーマケア
10 薬物療法に伴う援助①服薬管理
11 薬物療法に伴う援助②化学療法に伴う看護
12 薬物療法に伴う援助③インスリン自己注射と血糖自己測定(SMBG)
13 褥瘡の予防とケア
14 在宅リハビリテーション
15 在宅緩和ケア
第Ⅴ章 在宅終末期ケア
1 在宅看取りとエンゼルケア
2 在宅でのグリーフケア