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占領期ラジオ放送と「マイクの開放」~支配を生む声、人間を生む肉声~

太田 奈名子  著

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価格 \4,620(税込)         

発行年月 2022年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 506p,25p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/マーケティング・商業
ISBN 9784766428025
商品コード 1034234053
NDC分類 699.21
基本件名 放送事業-日本
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年04月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2022/04/09
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034234053

著者紹介

太田 奈名子(著者):1989年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、メディア史、批判的談話研究。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、東洋大学・東京大学非常勤講師。
主な業績に「占領期ラジオ番組『真相箱』が築いた〈天皇〉と〈国民〉の関係性」『マス・コミュニケーション研究』第94号、2019年、“The voiceful voiceless: Rethinking the inclusion of the public voice in radio interview programs in Occupied Japan.”(2019). Historical Journal of Film, Radio and Television 39(3)など。

内容

「人間宣言」をしたのは誰だったのか?
GHQの指導のもと制作されたラジオ番組『真相はこうだ』『真相箱』『質問箱』『街頭録音』を分析し、アメリカの占領政策と「ウォー・ギルト」、そして戦後日本の民主化の内実を問いなおす。

大本営発表を放送しつづけていたラジオは、敗戦後、連合国の占領下におかれてからは民衆の声を流しはじめた。日本の放送史ではこれを「マイクの開放」といい、戦後に達成された「思想・言論の自由」の結実だと評価している。
ところが、この「マイクの開放」が、誰に対してなされ、民衆が実際に何を語っていたかはこれまで明らかにされてこなかった。
本書は、NHKの未公刊一次資料やGHQ文書を用いながら、批判的談話研究(CDS)の枠組みに依拠して、占領期のラジオ番組『真相はこうだ』『真相箱』『質問箱』『街頭録音』における民衆の声の分析を行い、「マイクの開放」の内実を検証する。ラジオからの声を、GHQによる支配構造を強化するために発信される〈声〉と、占領下を生きる民衆間の共鳴を喚起した〈肉声〉として捉えなおすことで、アメリカの占領政策、天皇の戦争責任、戦後日本の民主化を再考する。

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