ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

太平洋の試練 レイテから終戦まで<上>

イアン・トール  著

村上 和久  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \2,970(税込)         

発行年月 2022年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 602p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/日本史
ISBN 9784163915210
商品コード 1034298877
NDC分類 210.75
基本件名 太平洋戦争(1941〜1945)
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年05月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/06/11
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034298877

内容

史上最大の海の戦いは悲劇のクライマックスへ。
前人未踏の太平洋戦史トリロジー、遂に完結――。

第一部『真珠湾からミッドウェイまで』、第二部『ガダルカナルからサイパン陥落まで』に続き、5年の執筆期間と、前作・前々作の1.5倍の紙幅を費やして描き切られた、太平洋戦争最後の1年間。あまりに巨大かつ濃密なドラマが、かつてなかった戦史の掉尾を飾る。

太平洋戦争はその最終盤においては、初期よりもはるかに大規模に、そしてはるかに政治的になっていた。真珠湾、ミッドウェイ、ガダルカナルといったそれぞれの海戦戦記だけでは決してわからない、終戦に向かう巨大なうねりを可視化するには、本書が描き出す無数の人々の群像劇が必要不可欠だった。

それを象徴するエピソードが、本書上巻冒頭で描かれる、1944年7月のホノルル戦略会議である。ローズヴェルト大統領がハワイを訪れ、太平洋戦域指揮官たちと日本との戦いの最終戦略を計画したこの会議は、これまでの歴史書や伝記ではなおざりにされてきた。
しかし著者は新資料に基づいてこの会議の内実を余すところなく描写する。フィリピン解放を主張する陸軍・マッカーサー、台湾攻撃を支持する海軍・キング。そして前例のない4期目をめざす大統領選出馬を表明したばかりのローズヴェルト。

海軍と陸軍の縄張り争い、国内政治の綱引き、アジアの新勢力図をにらんだ国際政治――日本をどうやって降伏させるかは、単なる軍事的な問題を超えて、微妙な思惑が交錯する政治イシューになっていた。

果たして米軍が台湾に侵攻していたらアジア史がどうなったかは、誰にもわからない。ともあれ、多くの人々の運命を飲み込む決断は下された。そして動き出した奔流のなかで、ニミッツ提督はミンダナオ島を迂回してレイテを攻撃するという劇的な大転換を決意。それに対し、超戦艦武蔵と大和を擁する栗田提督は、レイテ侵攻に全力で対抗する動きを見せる。
太平洋戦争最後の艦隊決戦の幕が上がろうとしていた――。

目次

カート

カートに商品は入っていません。