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一九三九年誰も望まなかった戦争

フレデリック・テイラー  著

清水 雅大  翻訳
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価格 \6,380(税込)         

発行年月 2022年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 528p,53p 図版16p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/イギリス・アイルランド史
ISBN 9784560098929
商品コード 1034299832
NDC分類 233.07
基本件名 イギリス-歴史-20世紀
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年04月5週
書評掲載誌 朝日新聞 2022/05/14
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034299832

著者紹介

フレデリック・テイラー(著者):1947年、英バッキンガムシャー生まれ。ゲッベルスの日記の編集と英訳を手がけ、欧州とドイツ現代史の研究書を多数刊行している歴史家。主要著作に、Dresden: Tuesday, 13 February 1945(『ドレスデン:1945年2月13日火曜日』)、The Berlin Wall: 13 August 1961- 9 November 1989(『ベルリンの壁:1961年8月13日~1989年11月9日)、Exorcising Hitler: The Occupation and Denazification of Germany(『ヒトラーを祓う:ドイツの占領と非ナチ化』)、The Downfall of Money: Germany's Hyperinflation and the Destruction of the Middle Class(『貨幣の暴落:ドイツのハイパーインフレーションと中間層の破壊』)Coventry: Thursday, 14 November 1940(『コベントリー:1940年11月14日木曜日』)などがあり、国際的に高い評価を得ている。
清水 雅大(翻訳):1983年福岡県生まれ。横浜市立大学大学院国際総合科学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、2022年4月より帝京大学経済学部講師。専門は国際関係史、日独関係史。主要業績:『文化の枢軸:戦前日本の文化外交とナチ・ドイツ』(単著、九州大学出版会、2018年)『極東ナチス人物列伝:日本・中国・「満洲国」に蠢いた異端のドイツ人たち』(共著、作品社、2021年)翻訳:ハルトムート・ケルブレ著、永岑三千輝監訳『冷戦と福祉国家:ヨーロッパ1945~89年』(共訳、日本経済評論社、2014年)ヴァンゼー会議記念館編著『資料を見て考えるホロコーストの歴史:ヴァンゼー会議とナチス・ドイツのユダヤ人絶滅政策』(共訳、春風社、2015年)

内容

「誰も望まなかった戦争」がなぜ起きたのか?

 1938年9月、ズデーテン危機が戦争に至ることなく「解決」され、戦争熱を全く欠いていた英独両国民は安堵していた。イギリスでは宥和政策がもてはやされ、ドイツでは「水晶の夜」事件が起きた。英国民は戦争に巻き込まれることを恐れながらも現実感を持てないでいた。しかし1939年に入ると国際的な小康状態は終わりを迎える。3月にドイツ軍がチェコに進駐するが、英政府や世論は他人事のように振る舞い、宥和政策を手放せなかった。戦争が間近に迫っていたにもかかわらず、英独両国民は「平和」な生活を営み、戦争は遠い出来事のように感じられた。8月に独ソ不可侵条約が締結され、世界中に衝撃を与えた。もはや英独両国民の意識がどうであれ、ヒトラーのポーランド侵攻は目前に迫っていた。ナチは独国民に対するアリバイづくりのために、また戦争に国民を誘導するために宣伝活動をしていた。こうして9月1日から3日にかけて、凄惨な暴力を伴う大戦への決定的な一歩が踏み出されることとなった……。
 第二次世界大戦開戦前の1年間、英独の普通の人びとの日常生活と心情、その変化を英国の歴史家が活写する。新たな侵略戦争が進む現在、示唆に富む書。

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