丸善のおすすめ度
浅見絅斎全集稿本 舞田敦編<上巻・中巻・下巻> 影印
舞田 敦
編
清水 則夫,
三浦 國雄
監修
発行年月 |
2022年02月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
2137p |
---|
大きさ |
27cm |
---|
|
ジャンル |
和書 |
---|
|
|
ISBN |
9784831516053 |
---|
|
商品コード |
1034304812 |
---|
|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2022年04月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034304812 |
---|
著者紹介
舞田 敦(編者):(文久元年―大正十一年)(1861-1922)長州の松本村(現山口県萩市)に生まれる。幼少期から漢籍の素読を受け、また松下村塾で玉木文之進らの教えを受けた。明治九年、萩の乱に加わり、刑死を免れるも萩を追放される。東京の電信修技校に入学し、卒業後の明治十三年に官吏として桑名に赴任、同地で秋山罷斎の門下となり崎門学を学ぶ。明治二十三年、私淑していた絅斎の全集編纂を志す。翌年、道学協会の『道学遺書』発刊、盟友・吉田英厚と『桑名前修遺書』の刊行などを手掛け、同二十八年より任地で私塾・脱然書院を創設して講学・教育に努めた。大正二年、浅見絅斎先生遺著編纂会が設立され、本格的に『全集』の編纂を開始、二年後に一応の完成を見る。大正十一年、小石川の自宅にて死去。
清水 則夫(監修):1975年栃木県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。明治大学理工学部准教授。近世日本思想史専攻。論文―「十八世紀前半の朱子学者について――徂徠以後の朱子学者」(『土田健次郎教授退職記念論集 朱子学とその展開』汲古書院),「浅見絅斎の「大義名分」の再検討」(『日本思想史学』四八号)
三浦 國雄(監修):1941年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(中国哲学史)中途退学。文学博士(大阪市立大学)。大阪市立大学名誉教授。中国思想史・東アジア比較文化論専攻。主著―『朱子と気と身体』(平凡社),『不老不死的欲求――三浦国雄道教論集』(四川人民出版社)
内容
江戸中期から明治以後まで二五〇年以上も連綿と継承された山崎闇斎学派の学統の証として、明治~大正時代にかけて崎門三傑の一人・浅見絅斎の遺著を日本全国隈なく渉猟・整理して集大成しながら、一〇〇年以上も秘蔵されてきた幻の全集の待望の公刊。
◉本稿本は浅見絅斎先生遺著編纂会の中心を担った舞田敦により編纂された『絅斎先生全集』全六十冊(大正四年に完成・未公刊)の「影印」と、監修者による詳細な「解題」で構成される。
※『絅斎先生全集』は平成二十四年、舞田家より大東文化大学図書館に寄贈された。
◉『絅斎先生全集』は各資料の底本の明記、異本との校勘、末には舞田自身の識語も記されるなど、手続き上、現在の書誌学的観点からしても全集と呼ぶにふさわしいものであるが、いくつかの問題点も含まれる。今回の出版にあたり、この全集を将来「正確な校本を提供」する足掛かりとすべく、全集に残る問題を洗い出し、現存諸本の情報を整理することを目指した。
◉本稿本の最大の特色は、講義筆記の充実にある。先行する遺文集の類と比較しても、これほどの量を集めたものはなく、本稿本所収本が現存唯一の写本という資料も複数含まれる。そうした貴重な資料の収録に加え、これほどの量を一つにまとめた網羅性こそが、最大の価値といえる。