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絵画は眼でなく脳で見る~神経科学による実験美術史~
小佐野重利
著
発行年月 |
2022年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
155p,13p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/美術理論・美術史 |
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ISBN |
9784622090809 |
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商品コード |
1034398935 |
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NDC分類 |
701.4 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2022年05月2週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2022/05/21、朝日新聞 2022/06/25 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034398935 |
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著者紹介
小佐野重利(著者):(おさの・しげとし)1951年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大大学院人文社会系研究科教授、研究科長・文学部長を経て退職、現在、東京大学名誉教授、同大特任教授。マルコ・ポーロ賞(1994)受賞、イタリア連帯の星・騎士勲位章(2003)、およびイタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009)を受章。アンブロジアーナ・アカデミー(ミラノ)会員。近著に『《伊東マンショの肖像》の謎に迫る――1585年のヴェネツィア』(三元社、2017)、Originali e copie.Fortuna delle repliche fra Cinque e Seicento, a cura di S. Osano (Firenze: Centro Di 2017)。訳書に監訳・サルヴァトーレ・セッティス『絵画の発明──ジョルジョーネ「嵐」解読』(晶文社、2002)、展覧会カタログにルイージ・フィカッチ/小佐野重利監修(兼カタログ編集責任)『カラヴァッジョ展』(北海道新聞社、2019)など。
内容
レオナルド・ダ・ヴィンチをあげるまでもなく、科学と美術の親密性は高い。人間の視覚および記憶の生物学的しくみには普遍性がある。著者は古代から現代までの科学画像の歴史をたどり、やがてニューロサイエンス(神経科学)を基盤とする「実験美術史」の構築へと向かった。
眼が輝いたという聖人像。具象画を描く盲目の画家の脳の働き。ルネサンス期の人体解剖図を現代医学から見てわかること。レオナルドが左手でかいた素描と鏡文字の関連。視線の誘導を仕組んでいたカラヴァッジョの絵。高性能光学機器が可能にした顔料分析と制作当時の復元模写。
神経科学から見ると、美術作品への反応は対象の行動や感覚の疑似的再現=《体現化》という身体メカニズムの活動でもある。一枚の名画を前にして、内容や情感を認知し、その意図を理解しようとする過程の根底にある神経プロセスが明らかになりつつある。
美術史は作品が生み出された経緯や謎を探るのが醍醐味であるが、次第に人類学や歴史学、社会学などの隣接する人文学に取り込まれつつある。今こそ美術史の独立性を求めて、作品に求心的に肉薄するためにも、科学研究との協働が必要なのだ。
最先端の研究成果から、人間の知覚と美の関わりを探る。カラー豪華版。