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朝日新聞政治部

鮫島 浩  著

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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2022年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 303p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784065280348
商品コード 1034434166
NDC分類 070.67
基本件名 朝日新聞社政治部
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年07月2週
書評掲載誌 毎日新聞 2022/07/09、毎日新聞 2022/12/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034434166

著者紹介

鮫島 浩(著者):鮫島浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト。1971年生まれ。京都大学法学部の佐藤幸治ゼミで憲法を学ぶ。1994年に朝日新聞社入社。つくば、水戸、浦和の各支局を経て、1999年から政治部。菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝ら与野党政治家を幅広く担当し、2010年に39歳で政治部次長(デスク)に。2012年に調査報道に専従する特別報道部デスクとなり、翌年「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故を巡る「吉田調書」報道で解任される。2021年に朝日新聞を退社してウェブメディア「SAMEJIMA TIMES」を創刊し、連日記事や動画を無料公開している。

内容

「この本は雷雲のごとくエネルギーに満ちている。
日本の大組織のほぼ全てで
同様の失敗が起きているのだろう」
ーー藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員)

「社内政治と保身にエネルギーを浪費する幹部たち。
失敗と批判を恐れ、委縮していく現場。
新聞の政治報道が光を失った理由がここにある」
ーー望月衣塑子(東京新聞記者)

「これほどの生きたジャーナリズム論に出会ったのは、はじめてだ。
ここにはメディアの未来を考える重要な実体験が描かれている」
ーー中島岳志(政治学者)

「朝日新聞の凋落は日本凋落の縮図でもある。
これは誰にとっても他人事ではない」
ーー辻野晃一郎(グーグル日本法人元代表)

*******************

地方支局から本社政治部に異動した日、政治部長が言った言葉は「権力と付き合え」だった。
経世会、宏池会と清和会の自民党内覇権争い、政権交代などを通して永田町と政治家の裏側を目の当たりにする。
東日本大震災と原発事故で、「新聞報道の限界」をつくづく思い知らされた。
2014年、朝日新聞を次々と大トラブルが襲う。
「慰安婦報道取り消し」が炎上し、福島原発事故の吉田調書を入手・公開したスクープが大バッシングを浴びる。
そして「池上コラム掲載拒否」騒動が勃発。
ネット世論に加え、時の安倍政権も「朝日新聞バッシング」に加担し、とどめを刺された。

著者は「吉田調書報道」の担当デスクとして、スクープの栄誉から「捏造の当事者」にまっさかさまに転落する。
保身に走った上司や経営陣は、次々に手のひらを返し、著者を責め立てた。
そしてすべての責任を押し付けた。
社長の「隠蔽」会見のあと、待っていたのは「現場の記者の処分」。
このときに「朝日新聞は死んだ」と、著者は書く。

戦後、日本の政治報道やオピニオンを先導し続けてきた朝日新聞政治部。
その最後の栄光と滅びゆく日々が、登場人物すべて実名で生々しく描かれる。

【主な内容】
記者人生を決める「サツ回り」 /政治記者は「権力と付き合え」/清和会のコンプレックス/小渕恵三首相「沈黙の10秒」/古賀誠の番記者掌握術/虚偽メモ事件/社会部とは違う「調査報道」を生み出せ!/社会部出身デスクとの対立/内閣官房長官の絶大な権力/小沢一郎はなぜ総理になれなかったのか/原発事故が突きつけた政治部の限界/「手抜き除染」報道と特別報道部の全盛期/吉田調書報道の「小さなほころび」/慰安婦記事「取り消し」後の猛烈な批判/動き始めた安倍政権/「池上コラム問題」はなぜ起きたのか/バッシングの嵐と記者処分

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