著者紹介
ジョルジュ・シムノン(著者):ジョルジュ・シムノン(Georges Simenon 1903–89)ベルギーのリエージュ生まれ、フランス語圏の作家。10代半ばから地元紙の記者として旺盛な執筆意欲を発揮し、1922年にパリへ出て作家活動を始める。複数のペンネームでコント、恋愛小説、冒険小説を量産、また船でフランス国内や近隣国を巡り見聞を広める。1931年より初めて本名名義による〈メグレ警視〉シリーズを刊行、大好評をもって迎えられた。以後、〈メグレ警視〉ものと並行して、『雪は汚れていた』(1948)など緊張感に満ちた長編群〈硬い小説(ロマン・デュール)〉も多数執筆。1955年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)会長を務め、後に巨匠賞も受賞(1966)した。
森井良(翻訳):森井良1984年、千葉県生まれ。パリ第七大学博士課程修了(博士)。獨協大学フランス語学科専任講師。訳書にエリック・マルティ『サドと二十世紀』(水声社)、ロジェ・ペールフィット他『特別な友情――フランスBL小説セレクション』(編纂・共訳、新潮社)、小説に「ミックスルーム」(第119回文學界新人賞佳作)がある。
瀬名秀明(他):瀬名秀明1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了、薬学博士。作家。1995年、『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。1998年に『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞、2021年に『NHK 100分de名著 アーサー・C・クラークスペシャル これは「空想」ではない』で第52回星雲賞ノンフィクション部門を受賞。他の著書に『パンデミックとたたかう(共著)』などがある。