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呼び出し

ヘルタ・ミュラー  著

小黒康正, 髙村俊典  翻訳
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2022年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 315p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/ドイツ文学
ISBN 9784384059847
商品コード 1034503461
NDC分類 943.7
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年07月2週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/07/02
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034503461

著者紹介

ヘルタ・ミュラー(著者):1953年、ルーマニア・ニッキードルフ生まれのドイツ語作家。代表作として、処女作の短編集『澱み』(1984年、邦訳2010年)のほかに、四つの長編小説『狙われたキツネ』(1992年、邦訳1997年)、『心獣』(1994年、邦訳2014年)、『呼び出し』(1997年、本訳出)、『息のブランコ』(2009年、邦訳2011年)がある。邦訳はいずれも三修社で刊行された。1987年にベルリンに移住。2009年にノーベル文学賞を受賞するほか、『心獣』によってドイツ国内で1994年にクライスト賞、ドイツ国外で1998年にIMPAC国際ダブリン文学賞を受賞するなど、多数の文学賞を受賞し続けている。
小黒康正(翻訳):1964年生まれ。北海道小樽市出身。博士(文学)。ドイツ・ミュンヘン大学日本センター講師を経て、現在、九州大学大学院人文科学研究院教授(ドイツ文学)。著書に『黙示録を夢みるとき トーマス・マンとアレゴリー』(鳥影社、2001年)、『水の女 トポスへの船路』(九州大学出版会、2012年;新装版2021年)、訳書にヘルタ・ミュラー『心獣』(三修社、2014年)、クリストフ・マルティン・ヴィーラント『王子ビリビンカー物語』(同学社、2016年)等。
髙村俊典(翻訳):1992年生まれ。宮崎県宮崎市出身。修士。論文に「ヘルタ・ミュラー『澱み』における墓地としての故郷」(九州大学独文学会編『九州ドイツ文学』34号、2020年)。

内容

「私は呼び出しを受けている」。朝の八時前、この告白とともに一人の女性が住まいを出る。一九八〇年代のルーマニア、とあるアパレル縫製工場で働く「私」は、今日は自分に出会いたくないという屈折した気持ちを朝から抱く。国外逃亡の嫌疑をかけられたため、毎回十時きっかりにアルブ少佐の尋問に出頭しなければならならず、今日がまさにその日だ。(訳者あとがきより)

原題:Heute wär ich mir lieber nicht begegnet(今日は自分に会いたくなかったのに)

あたかも、万華鏡の中に閉じ込められて、覗き見られながら、変転する自らの過去を追想しているかのような「私」。――監視下の窒息的な愛と時間の中に棚引く死の記憶。
推薦帯文 小説家 平野啓一郎氏

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