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コロナと創薬~なぜ日本の製薬企業は出遅れたのか~
橋本 宗明
著
発行年月 |
2022年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
254p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/薬学/医薬品情報・行政 |
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ISBN |
9784296000647 |
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商品コード |
1034510843 |
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NDC分類 |
499.09 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2022年06月1週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2022/05/21 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034510843 |
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著者紹介
橋本 宗明(著者):日経バイオテク編集委員兼日経ビジネス編集委員。前日経バイオテク編集長。1964年生まれ。1987年京都大学農学部卒業。同年日経マグロウヒル(現日経BP)入社。日経メディカル、日経ヘルスケア、日経ビジネスの記者、日経バイオビジネス、日経ドラッグインフォメーション各編集長などを歴任。バイオテクノロジー、医薬品産業が専門。
内容
2022年4月、遂に感染者数が世界で5億人を突破した新型コロナウイルス(COVIV-19)のパンデミックは依然として終息する気配が見えない。切り札となっているワクチンの4回目の接種も検討され始めている。ワクチンでは、メッセンkジャー(m)RNAという新しい仕組みのワクチンを短期間で開発したファイザー・ビオンテック連合とモデルナに依存し、日本の製薬企業の存在感は薄い。治療薬でもメルクなどが先行している。
かつての創薬大国日本はなぜ凋落したのか。バイオテクノロジーと医薬品産業を長年取材してきた専門誌記者の著者は、「モダリティ」のイノベーションに日本の製薬企業が乗り遅れたことが原因と見る。
「低分子化合物」「ペプチド」「抗体」「核酸」など治療に用いる物質の種類の違いを「モダリティ」という。低分子化合物の時代には有数のい創薬国だった日本が、バイオ医薬品へのモダリティの変化というイノベーションの大波についていけなかったのだ。
第1部では厚生労働省にも大きな責任がある「ワクチン敗戦」を分析し、日本企業の創薬力については、第2部で検証する。
ワクチン「1日100万回接種」を指示した菅義偉前首相のインタビュー「非常時は国内だけの視点では克服できない」を収録した。
●内容
プロローグ
モダリティ革新に乗り遅れた日本の製薬産業
第1部 創薬の時代――新型コロナウイルスと日本
第1章 厚生労働省の罪と罰
――「ワクチン敗戦」を総括する
第2章 幻の国産mRNAワクチン・プロジェクト
■コラム 菅義偉前総理大臣インタビュー
非常時は国内だけの視点では克服できない
第3章 ワクチンとモダリティ
――イノベーションの大波にどう立ち向かうか
第4章 新型コロナ治療薬へのチャレンジ
■コラム 製薬会社のルーツは江戸時代の商人ギルド
第5章 創薬新時代とCOVID-19
第2部 日本の創薬イノベーション
第6章 血友病の治療を大きく変えた
中外製薬の「ヘムライブラ」
第7章 異例のスピード認可を受けた
第一三共のがん治療薬「エンハーツ」
第8章 協和キリン初のブロックバスターとなるか、
骨疾患治療薬「クリースビータ」
第9章 塩野義製薬がものにした
開発困難な抗菌薬「フェトロージャ」
エピローグ ワクチン開発の司令塔がスタート