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江戸の怪談がいかにして歌舞伎と落語の名作となったか

櫻庭由紀子  著

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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2022年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 337p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/民話・伝説
ISBN 9784305709646
商品コード 1034610663
NDC分類 388.1
基本件名 怪談
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年07月5週
書評掲載誌 読売新聞 2022/09/04
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034610663

著者紹介

櫻庭由紀子(著者):櫻庭由紀子
<プロフィール>
ライター、雑誌・書籍・ウェブの記事作成、創作を行う戯作者。伝統芸能、歴史(江戸・幕末時代考証)、日本文化の記事執筆の他、ドキュメンタリーライター、インタビューライターとして活動。噺家・三遊亭楽松の女将として、同氏のサポート全般や公式サイトのエディター兼広報などとしても活躍している。著書に『噺家の女房が語る落語案内帖』(笠間書院)。

内容

江戸時代、芝居(歌舞伎)や落語、講談など様々なメディアで取り上げられ、人気を博していた怪異・怪談もの。実際に起きた事件を勝手に脚色したり、過激な演出をするなど批判されることもあったが、刺激的な題材や派手な演出が多くの創作者と観客を引き付け、エンタメの一大ジャンルとなっていた。

とくに「四谷怪談」など有名な怪談では、同じテーマ=元ネタでも媒体ごと、作家ごとにアレンジされて多様な発展を遂げてきた作品も数多い。
市井の噂話から始まり、様々な要素を取り入れていつの間にか化け物としてパワーアップしていったお岩さんの「四谷怪談」、かわいそうな娘から女スパイまでバラエティ豊かな設定を持つお菊の「皿屋敷」などなど……。
よく知られている名作の意外な成り立ちを知ることで、現代の歌舞伎や落語でそれらの作品を鑑賞する際の味わいも深まるはず。

本書では「四谷怪談」、「皿屋敷」、「牡丹灯籠」、「累」といった「江戸の四大怪談」を中心に、元ネタや作品ごとの変化の過程、それらを受け入れた観客のニーズや社会背景などを解説。
多種多様な「江戸怪談もの」の名作の魅力を楽しみつつ、当時の人々の心理や現代との共通点などの理解も深められる1冊となっている。


【目 次】
はじめに
第1章 江戸怪談の夜明け前
コラム1 圓朝と伯円の百物語
第2章 江戸四大怪談その1 四谷怪談
コラム2 「世界」にそって作られる物語
第3章 江戸四大怪談その2 皿屋敷奇聞 あの時のお菊
第4章 江戸四大怪談その3 牡丹灯籠 お露新三郎の因果の真相
第5章 江戸四大怪談その4 累草子 因果かさなる不合理性
コラム3 怪談噺の祖・初代林家正蔵
第6章 化かす狐
第7章 化ける猫
第8章 蛇と蛙
第9章 転生する悪と因果の発動
第10章 幽霊になった人々その1 魔人になった人々
コラム4 幽霊の足
第11章 幽霊になった人々その2 花街の女たち
第12章 幽霊になった人々その3 男が幽霊になる時
第13章 化けた人々
第14章 大江戸都市伝説
第15章 怪談の近代
参考文献
おわりに

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