著者紹介
小幡 篤次郎(著者):天保13(1842)~明治38(1905)年。教育者、慶応義塾長、慶応義塾社頭、貴族院議員。200石取りの中津藩上士の子として豊前国中津(現大分県中津市)に生まれる。漢学を学び藩校進脩館で教育に従事していたが、元治元(1864)年協力者を求めて中津を訪れた福沢諭吉に乞われ、弟仁三郎(のち甚三郎)ほか5名と共に出府し福沢の塾に入学した。慶応2(1866)年には、早くも当時は学生代表のような存在であった塾長を務め、明治元年頃まで在任。同時に2年から幕府開成所の英学教授手伝となり、4年には弟甚三郎と共著で最初の著作となる『英文熟語集』を著した。