オンライン脳~東北大学の緊急実験からわかった危険な大問題~
川島隆太
著
発行年月 |
2022年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
238p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/生理学 |
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ISBN |
9784776212348 |
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商品コード |
1034786978 |
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NDC分類 |
491.371 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034786978 |
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著者紹介
川島隆太(著者):川島隆太(かわしま・りゅうた)
昭和34年生まれ。千葉県千葉市出身。
東北大学加齢医学研究所 所長。
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター センター長。
昭和60年東北大学医学部卒業、平成元年東北大学大学院医学研究科修了、スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学加齢医学研究所助手、同講師、東北大学未来科学技術共同研究センター教授を経て平成18年より東北大学加齢医学研究所教授。平成26年より東北大学加齢医学研究所所長。平成29年より東北大学学際重点研究センター長兼務。
主な受賞として、平成20年「情報通信月間」総務大臣表彰、平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞」、平成21年度井上春成賞。平成25年河北文化賞。査読付き英文学術論文400編以上、著書は『スマホが学力を破壊する』『さらば脳ブーム』など、300冊以上。
内容
オンラインでのコミュニケーションは、今後、私たちの社会に大いなる悪影響を及ぼす可能性があるのではないか? こうした危機感を抱いた私は、それを証明するために実験を重ね、驚くべき結果を得ることができました。
一刻でも早くみなさんに知っていただくべく、私は本書『オンライン脳』を緊急出版することにしたのです。
オンラインなら、会社にも個人にもメリットが大きい、と思われているかもしれません。ところが、ここに大きな落とし穴があるのです。「便利になった」のと、私たちの「脳がどう感じているか」は、まったく関連性がないことだったのです。
なぜ、「オンラインコミュニケーション」が問題なのでしょうか。
ひとつは、オンラインは「楽だ」ということです。肉体の移動をともなわずにコミュニケーションできるのですから、とても「楽」です。
一方、対面コミュニケーションでは、実際に人と接することで、脳がさまざまな刺激を受け、活発に働きます。オンラインでは「楽」をした分だけ刺激が少なく、脳の一部しか働かないのです。
また、対面でお互い顔を見ながらよいコミュニケーションがとれた場合には、お互いの脳活動が「同期する」という現象が起きます。ところが、オンラインでは脳が「同期しない」という実験結果が出たのです。
これは、重要なことを示しています。脳活動が同期しないことは、脳にとっては、「オンラインでは、コミュニケーションになっていない」のです。情報は伝達できるが、感情は「共感」していない。つまり、相手と心がつながっていない、ということを意味します。
一刻も早く、対面でのコミュニケーションができる社会に戻さなければいけません。しかしながら、私は、オンラインはやめてコロナ前に全面的に戻れ、と言っているのではありません。オンラインの便利さは享受しながらも、私たちや子どもたちの脳にできるだけ悪影響が出ないような生活をしていかなければなりません。
本書で言うところの「オンライン脳」とは、「スマホ・タブレット・パソコンなどのデジタル機器を、オンラインで長時間使いすぎることによって、脳にダメージが蓄積され、脳本来のパフォーマンスを発揮できなくなった状態」を指します。
本書では、オンラインと脳の賢い付き合い方についても書きました。ぜひ、参考になさってください。(「まえがき」より)