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直立二足歩行の人類史~人間を生き残らせた出来の悪い足~

ジェレミー・デシルヴァ  著

赤根 洋子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \2,860(税込)         

発行年月 2022年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 437p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/生物学/自然人類学
ISBN 9784163915838
商品コード 1034801184
NDC分類 469.2
基本件名 人類-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年09月3週
書評掲載誌 毎日新聞 2022/09/03、日本経済新聞 2022/09/17、朝日新聞 2022/10/29、毎日新聞 2022/12/10
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034801184

内容

「定説となっている考えを、論理的に打ち砕く破壊力を持っている」
――更科功氏、驚愕!

 生命40億年の歴史のなかで、人類だけが直立二足歩行をして生き延びた。
 それはいったいなぜなのか?
 直立二足歩行の起源とは?

 現役バリバリの古人類学者にして、「足と足首の専門家」である著者が、レジェンド人類化石や最新化石、さらには現代人の歩行や二足歩行ロボットの研究現場までを訪ね歩き、この永遠の疑問に迫る、痛快科学ノンフィクション。

 チンパンジーと人類が分岐したのは約600万年前と言われる。四本足で歩いていた共通祖先から人類は二本足で立ちあがり、やがて道具を手にした……そうした一本道のイメージで人類進化をとらえている人は多いだろう。
 しかし、著者が訪ねたドイツの発掘現場には、衝撃的な化石が待っていた。人類揺籃の地であるアフリカではなくヨーロッパの、1100万年も前の地層で、「樹上で」二足歩行していた類人猿「ダヌビウス・グッゲンモシ」の化石が見つかったのだ。
 さらに近年、同じく樹上で二足歩行していた「ルダピテクス・フンガリクス」も発見された。
 一方、定説で想定されている「600万年前頃の、四足歩行する大型類人猿」という、人類とチンパンジーの共通祖先の化石は、いまだに見つかっていない。

 ……もしかして、1000万年前頃のヨーロッパには、樹上で二足歩行する類人猿がいろいろいたのかもしれない。そのなかの一つの系統が、アフリカに進出して、立ったまま地上生活を始めたのかもしれない。
 さらに、著者は新種の古人類「アウストラロピテクス・セディバ」が、現代人とは異なる歩き方をしていたことを突き止める。

 これまで積み上げられてきた人類史は、いま大きく動こうとしているのか。人類が立ちあがったのではなく、チンパンジーが手をついた? さまざまな歩き方の人類があちこちでさかんに歩き回っていた? 人間が人間になれたことに、二足歩行はどう役立ったのか?
 現在もっとも熱い分野の最先端の現場を生き生きと楽しく活写する、古人類学愛に満ちた一冊。読めばきっと、すばらしく便利でものすごく不便なこの二本の足が愛おしくなる。

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