内容
【『社会福祉法の解説』を全面改訂】
本書は、2001年に刊行した『社会福祉法の解説』を全面改訂し、社会福祉基礎構造改革以降の20余年にさまざまな改革が行われた社会福祉法制の「今」を解説するものです。
【近年ますます多様化・複雑化が進む社会福祉法制】
現在の社会福祉法は、地方分権改革の推進、社会福祉法人改革、地域共生社会の実現に向けた諸改革等を経て、多様な要素が盛り込まれた結果、2000年の社会福祉基礎構造改革による社会福祉法の成立当時、130条程度であったものが、270条を超える大きな法律となっています。
また、一般財団法人等の規定の準用や、職業安定法の準用など、法体系がより複雑化し、条文解釈の難易度が高まっています。
【立法趣旨に踏み込んだ丁寧でわかりやすい解説】
本書は、多様化・複雑化が進んだ社会福祉法の特性を踏まえ、法の運用担当者のみならず、福祉実践の現場の担当者や地域住民も含めたさまざまな関係者が、正しく法の趣旨を理解・共有し、法の目指す豊かな地域社会の実現に向けた取組が着実に進められるよう、丁寧でわかりやすい解説に努めました。
【主な目次】
序
第1編 社会福祉法の意義と改革の進展
第1節 制度創設から社会福祉基礎構造改革に至る経緯
1 我が国の社会福祉制度の変遷
2 社会福祉基礎構造改革の社会的背景
3 社会福祉基礎構造改革の意義
第2節 2000(平成12)年以降の社会福祉制度の展開
1 社会環境の変化
2 社会福祉基礎構造改革以後の主な社会福祉法改正
3 次の時代に向かう社会福祉の基礎構造
第2編 社会福祉法逐条解説
第1章~第13章
附則(抄)
第3編 参考資料
政令・省令・告示/附帯決議/審議会・検討会等関係/参考資料
【著者情報】
社会福祉法令研究会
編集代表:古都 賢一(ふるいち けんいち)、社会福祉法人全国社会福祉協議会 副会長(元名古屋大学大学院法学研究科 助教授)