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6歳と3歳のおまけシール騒動~贈与と交換の子ども経済学~

麻生 武  著

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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2023年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 16p,284p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/教育学/教育心理学
ISBN 9784788518001
商品コード 1035837054
NDC分類 371.45
基本件名 児童文化-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年04月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2023/04/08、毎日新聞 2023/04/22、朝日新聞 2023/06/10
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035837054

著者紹介

麻生 武(著者):奈良女子大学名誉教授

内容

昭和の末期、大流行したビックリマンチョコのおまけシール。その渦中にあった6歳と3歳の息子とその仲間たちの克明な日誌的観察記録をもとに、子ども文化、子ども経済、仲間関係の発達を社会歴史的な文脈の中で丁寧に描き出した稀有なフィールド研究。

子どもたちはシール交換やシール収集を通じてなにを学んでいたのか? 日々の何気ない些細な出来事を、子どもたちの生きる時代や社会状況を踏まえて丁寧に分析する。


目次
はじめに

序 章 ビックリマンシールに先立つ子ども文化
1 子ども文化としてのメンコ
 (1)メンコの〝起こし〟勝負の歴史
 (2)戦前の子どもたちのメンコ遊び
 (3)戦前から戦後への子どもの遊びの変化
 (4)戦前から戦後へ「メンコ」遊びに共通する特徴
2 高度資本主義社会の「子ども文化
 (1)仮面ライダースナックの登場
 (2)ビックリマンチョコの登場

■第一部 ビックリマンシールへの欲望に火がつき燃え上がる

第一章 欲望がくすぶり始め火がつく
      ▼1987年7月・8月・9月▲
1 お菓子のおまけのシールを集める
 (1)お小遣いをもたず駄菓子屋を知らない子どもたち
 (2)Uが「ドキドキ学園シール」を集め始める
2 シールの収集と交換が意味すること
 (1)二つの所有概念
 (2)「素朴な交換」と「私的所有物の物々交換」
3 「シール交換」という交渉術
 (1)Fが他者の欲望を欲望せよと教える
 (2)3歳児Yにとってのシール交換の意味
 (3)シール交換のために他児をだましたり恫喝する
4 ビックリマンシールへの欲望が芽生える
 (1)ビックリマンシールを集めているミヤ君からのプレゼント
 (2)ビックリマンシールへの欲望の誕生

第二章 欲望の火が燃え広がる
      ▼1987年10月・11月・12月▲
1 テレビ放送や小学生などエクソシステムからの誘惑
 (1)子どもに作用している四つのシステム
2 ビックリマンシールが生み出す新たな関係世界
 (1)年上の子どもたちとの交流
 (2)シールを介した仲間との関係(UとYの態度から)
 (3)シールをめぐる子どもたちのさまざまな態度

■第二部 ビックリマンシールへの欲望が薄れていく

第三章 ビックリマンシールの流行の飽和
      ▼1988年1月~1988年3月▲
1 年が明けてもブームに…

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