丸善のおすすめ度
バナッハ-タルスキーのパラドックス
Grzegorz Tomkowicz,
Stan Wagon
著
佐藤 健治
翻訳
発行年月 |
2023年04月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
18p,467p |
---|
大きさ |
23cm |
---|
|
ジャンル |
和書/理工学/数学/数学一般・その他 |
---|
|
|
ISBN |
9784320114876 |
---|
|
商品コード |
1035877431 |
---|
NDC分類 |
410.9 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2023年05月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035877431 |
---|
内容
Banach-Tarskiの逆理(パラドックス)とは、「球体を有限個に分解し、剛体運動で動かして組み立てることにより、2倍の大きさにできる」という驚くべき数学的帰結である。物理的な常識からずれていることから逆理と呼ばれるが、選択公理から論理的に導かれる、れっきとした定理である。
この逆理に関わる理論は、解析学(測度論と線型汎関数)、代数学(組合せ群論)、幾何学(等長変換群)、トポロジー(局所コンパクト位相群)、数学基礎論と多岐にわたる。本書は、この逆理とその周辺結果を詳細に解説した専門書である。
原著の初版は1985年に発行された。新版では、逆理に関する多数の新しい結果と証明、未解決の問題を掲載している。その中には、Escherの有名な木版画『天使と悪魔』に関係する、双曲平面における逆理もある。新しい章(第9章)は、60年以上にわたって未解決であった問題「円の正方形化」の完全な証明に充てられている。
[原著: The Banach-Tarski Paradox, 2nd Edition, Cambridge University Press, 2016]