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書評掲載

太郎の嫁の物語

三浦暁子  著

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価格 \1,760(税込)         

発行年月 2023年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 254p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784828425207
商品コード 1035938477
NDC分類 914.6
書評掲載誌 読売新聞 2023/11/12
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035938477

著者紹介

三浦暁子(著者):エッセイスト・作家。1956年、静岡県生まれ。上智大学文学部卒。在学中に、曽野綾子と三浦朱門の長男・三浦太郎と結婚。その後、エッセイを書くようになり、現在に至る。神戸新聞紙上で「文芸エッセー」選者をつとめるほか、「のじぎく文芸賞」選者、ウマ科学会の雑誌「Hippophile」編集委員をつとめている。
著書に、『テーマは愛』(海竜社)、『一人息子と結婚して』(講談社)、『家族はわかり合えないから面白い』(三浦朱門との共著、三笠書房)などのエッセイ作品のほか、『ボルネオの白きラジャ ジェームズ・ブルックの生涯』(NTT出版)、『梶本隆夫物語 阪急ブレーブス不滅の大投手』(燃焼社)などのノンフィクション作品がある。

内容

「大丈夫なんだろうか、わたし・・・」
義父・三浦朱門、義母・曽野綾子。
NHKでドラマ化された曽野の小説、『太郎物語』のモデルもであり、
作家夫婦のひとり息子・太郎に嫁いだ著者を迎えたのは、
心温かくも、強烈な個性の家族だった。

「奇矯な家に、奇矯な嫁が来た」三浦太郎氏 談

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結婚してからずっと、私は夫とその家族に驚き続けてきた。
実家とはあまりにも違うタイプの家族を前に、何度も息をのみ、
「いったいこの人達はどうなっているのだろう」と仰天した。
―――――――――――――――――


「太郎君と結婚するのはやめた方がいいんじゃないかな」
真剣な顔で先生は言った。「僕は暁子ちゃんが消耗するのを見たくないんだ。(中略)
何といっても、作家のひとり息子だ。それも、両親共に作家だ、そこらへんのこと、ちゃんとわかってる?
覚悟して結婚しようと思ってる?」と、矢継ぎ早に質問してくる。
私は今もトロいが、当時は若く、今よりさらに何もわかっていなかった。
先生がそんなことを言うために、忙しい中をわざわざ会いに来てくれたと知り、ただ嬉しかった。

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