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枯木ワンダーランド~枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系~
深澤遊
著
発行年月 |
2023年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
343p 図版16p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/農学/林業 |
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ISBN |
9784806716532 |
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商品コード |
1035952544 |
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NDC分類 |
653.12 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2023年08月1週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2023/08/05、毎日新聞 2023/09/30、毎日新聞 2023/10/21 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035952544 |
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著者紹介
深澤遊(著者):1979年、山梨県生まれ。信州大学農学部卒業、京都大学大学院農学研究科修了。博士(農学)。
日本学術振興会特別研究員(京都大学)、森林組合職員(和歌山県)、
財団法人トトロのふるさと財団職員(埼玉県)を経て、東北大学大学院農学研究科助教。
東北の森に住みつつ、枯木を訪ねて世界中の森をめぐる。
International Mycological Association Keisuke Tubaki Medal、
日本生態学会宮地賞、日本菌学会奨励賞、日本森林学会奨励賞などを受賞。
2021年、独創的な研究に挑戦する若手研究者「東北大学プロミネントリサーチフェロー」に選出される。
著書に『キノコとカビの生態学』(共立出版)、訳書に『地上と地下のつながりの生態学』(共訳、東海大学出版部)、
『枯死木の中の生物多様性』(共訳、京都大学学術出版会)など。
登山、サイクリング、生き物のスケッチ、ジェンベ演奏などが好き。
内容
微生物による木材分解メカニズム、菌糸体の意思決定能力、
森の枯木不足が生態系に及ぼす影響、枯木が炭素貯留に役立つ仕組みまで。
日本全国のアカマツ林を巡り歩いたり、リスの食べ残しを舐めてみたり、
探究心旺盛な研究者が身近な枯木の自然誌を解き明かす!
枯れて命を終えた樹木は、それで「終わり」ではない。
樹皮の表面や幹の中で動物や昆虫を養い、菌類に分解されたのちは土に還るまでの間も炭素を貯留するなど、森林生態系や地球全体に関わる重要な働きを持っている。
本書は、これまで注目されてこなかった枯木を起点に広がるニッチな世界を、動物・植物・菌類・土壌・地球環境といったさまざまな視点から描いた、森の見方が変わる一冊だ。
著者は東北大学大学院農学研究科助教で、専門は森林生態学、微生物生態学、生物多様性生態学。
小学生の頃からコケと変形菌に興味を持ち、長じては大学構内の森で変形菌を探したり、標本を布団乾燥機で乾燥させたり、世界中の研究者に声をかけて6カ国での共同研究を行なったりとバイタリティに溢れた人物で、軽快な語り口で読者を知られざる枯木の世界に誘う。
「第40回講談社科学出版賞ファイナリスト」に選出されました!