内容
紀伊國屋じんぶん大賞2024 第2位!!
【書評掲載】
伊藤亜紗氏「「時間」に濃縮された構造的暴力」(『毎日新聞』、2023年7月8日)
渡辺靖氏(『山陰中央新報』『下野新聞』『新潟日報』『琉球新報』他、2023年7月23日)
フィールドワークが世界の見方を変える——
舞台は、マニラの貧困地区。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者……。何が起こるかわからない明日を待ち、絶えざる今を生きのびるとはどういうことか。かれらが生きる時間のディテールをともに目撃し、ともに書くための理論と思想。