落合直文の百首~短歌の最初の一滴~(歌人入門 7)
梶原さい子
著
発行年月 |
2023年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
203p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784781415567 |
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商品コード |
1036142082 |
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NDC分類 |
911.162 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2023/07/03 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036142082 |
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著者紹介
梶原さい子(著者):1971年、宮城県気仙沼市唐桑町生まれ。河野裕子に出会い、歌を詠み始める。
1998年、塔短歌会入会。
歌集に『ざらめ』、『あふむけ』、『リアス/椿』(葛原妙子賞)、『ナラティブ』(日本歌人クラブ東北ブロック優良歌集賞)、『現代短歌文庫 梶原さい子歌集』。共著に『3653日目〈塔短歌会・東北〉震災詠の記録』。
第29回現代短歌評論賞、第1回塔短歌会賞等受賞。
現在、塔短歌会選者。
朝日新聞みちのく歌壇選者。
現代歌人協会会員。
日本民俗学会会員。
高校教員。
内容
◆短歌の最初の一滴
名もしれぬちひさき星をたづねゆきて住まばやと思ふ夜半もありけり(明治33年)
「住まばや」は住みたいということ。「名もしれぬちひさき星」に住みたいとは、なんてロマンチックな発想だろう。実際に宇宙に行けるとは思いもしない時代の歌である。また、「たづねゆき」という動詞の選びがいい。情感にあふれている。そして、そんな夜半もあるというところには、現代にも通じる、心は揺れるものだという認識が映っている。発想がみずみずしく、今詠まれた歌だと言っても、違和感がない。新しい時代の新しい歌を、直文が志向していたことがよくわかる。
◆百首シリーズに現代短歌の始祖・落合直文が登場!