内容
〈掛物は表具があってこそ完成する。その魅力を掘り下げる〉
〈掛物の魅力は表装にあり。引き立て役だけでない表装の魅力〉
掛物を観るとき、まず本紙に目がいきますが、本紙をよりよくみせるためにその周囲を飾っている表装には実はさまざまな工夫がなされていることをご存じですか。表装の部分拡大図も充実させ、読み物でありながら図版を追えば本紙に加えて鑑賞する表装のポイントがひとめでわかり、これまでになかった掛物の楽しみ方を提案します。軸装の用語や裂の一覧など理解を深める要素も加え、これまで注目されてこなかった「表装」の魅力をその歴史を体系的にまとめ、部分についても詳しく解説した一冊です。