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【Oxford版 仏教百科事典】
The Oxford Encyclopedia of Buddhism hardcover 1400 p. 24
Payne, Richard,
Halkias, Georgios
編
発行年月 |
2024年08月 |
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出版国 |
アメリカ合衆国 |
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言語 |
英語 |
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媒体 |
冊子 |
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装丁 |
hardcover |
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ページ数/巻数 |
1400 p. |
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ジャンル |
洋書/人文科学/宗教学/仏教 |
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ISBN |
9780190256890 |
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商品コード |
1036165942 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年02月 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036165942 |
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内容
西洋世界で生まれた初期の仏教研究には、仏教をアブラハムの一神教に類似した宗教として捉える傾向がありました。これは、文献学、教義、テクスト研究に重点を置き、仏陀を他の伝統的の中心となるメシア的人人物と直接比較するという仮定を含むものでした。20世紀後半から、仏教学の研究者たちは、このようなルーブリックを越え、そして実際にアカデミーの慣れ親しんだ境界線の外に創造的な進出を果たしてきました。このような動きによって、仏教研究の主流がこれまで取り組んでこなかったテーマや視点、方法論を検討することが可能になりました。幅広いアプローチは、宗教に対する外部批判と内部批判、そして新しい学問分野に対してより大きな認識を促し、これまで疎外されてきた意見や、仏教の日中央集権的な性質、生きた実践による多様な個人的経験に対して理解を促します。その結果、仏教研究は人文科学の分野でもますます多くの読者を惹きつけるようになり、文化交流、グローバリゼーション、植民地主義とポストコロニアリズム、そして現在進行中の宗教情勢の変化に関する言説の最前線に立つようになりました。
これらの革新を反映した本書『Oxford版 仏教百科事典』は、仏教研究がどのように発展し続けているのか、新たな下位分野、関連する学問分野とその進化する関係について明らかにし、分析するための体系的な取り組みを行う、他に類を見ないレファレンス・プロジェクトの一つです。138の詳細な記事で構成される本百科事典は、歴史学および史学史研究、歴史上の人物、仏陀と神々、地域研究、世界的・ディアスポラ的仏教、芸術と建築、現代の社会的・学術的問題、儀式、哲学・教義研究、テクスト・文献学、最も影響力のある教育機関についてなど、あらゆる主要なテーマとその分野をカバーしています。さらに、本書は仏教学を単なる学問分野としてだけでなく、仏教自体を一つの分野として捉え、豊かで多様な知的プロジェクトを網羅しています。このアプローチは、独立した専門研究と相互に関連した学際的な研究のバランスを取り、より鋭く、より繊細な研究を可能にします。仏教学という分野の将来を見据えたこの視点こそが、本書を現代の学問に不可欠なレファレンスとして、また研究・調査の進化を促す百科事典として特徴づけています。