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										丸善のおすすめ度 
									 
								 
								
								
								
								同調圧力~デモクラシーの社会心理学~
								
								
									
									
										
										
											
											
												キャス・サンスティーン
											
										 著
									
								
								
								
								
								
								
								
									
									
										
											
												永井 大輔,
											
											
										
											
											
												
髙山 裕二
											
										 翻訳
									
									
								
								
								
								
								
								
								
								
								
								
								
								
								
											
発行年月 | 2023年07月 | 
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言語 | 日本語 | 
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媒体 | 冊子 | 
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ページ数/巻数 | 183p,22p | 
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大きさ | 19cm | 
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ジャンル | 和書/人文科学/心理学/社会心理 | 
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ISBN | 9784560093658 | 
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商品コード | 1036310314 | 
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NDC分類 | 361.4 | 
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本の性格 | 学術書 | 
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新刊案内掲載月 | 2023年09月1週 | 
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書評掲載誌 | 朝日新聞 2023/09/02、毎日新聞 2023/09/16、日本経済新聞 2023/09/23 | 
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| 商品URL 
   | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036310314 | 
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                                    著者紹介
                                    キャス・サンスティーン(著者):CASS R. SUNSTEIN
1954年生まれ。ハーヴァード大ロースクールを修了したあと、アメリカ合衆国の連邦最高裁判所や司法省に勤務し、1981年よりシカゴ大ロースクール教授を務め、2008年よりハーヴァード大ロースクール教授。専門は憲法、行政法、法哲学、行動経済学など多岐におよぶ。オバマ政権では行政管理予算局の情報政策および規制政策担当官を務めた。ノーベル経済学賞受賞者のリチャード・セイラーとの共著『NUDGE 実践 行動経済学 完全版』(日経BP)では、原著のタイトルでもあるナッジ(nudge)理論を提唱し、全米ベストセラーを記録。インターネットが民主社会に及ぼす影響に早くから注目した『インターネットは民主主義の敵か』(石川幸憲訳、毎日新聞社、2003年)や、このテーマの重要論文を集成した『熟議が壊れるとき――民主政と憲法解釈の統治理論』(那須耕介編・監訳、勁草書房、2012年)、ネットの社会的影響を論じ直した『#リパブリック――インターネットは民主主義になにをもたらすのか』(伊達尚美訳、勁草書房、2018年)などがある。
永井 大輔(翻訳):1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。2003年から05年まで英オックスフォード大学に留学。現在、法政大学および武蔵大学兼任講師。専門は19世紀アイルランド史。主な訳書にフィリップソン『アダム・スミスとその時代』、同『デイヴィッド・ヒューム』、ミュデ他『ポピュリズム』(以上、白水社)など。
髙山 裕二(翻訳):1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。現在、明治大学政治経済学部准教授。専門は政治学・政治思想史。『トクヴィルの憂鬱』(白水社)で渋沢・クローデル賞、サントリー学芸賞を受賞。主な著書に『憲法からよむ政治思想史』(有斐閣)、主な訳書にミュデ他『ポピュリズム』(白水社)など。
                                 
								内容
								同調は、人類と同じくらい長い歴史をもつ。エデンの園では、アダムがイヴに追従した。世界のさまざまな大宗教が広まったのは、同調の産物だといえる部分もある。
同調によって暴虐な行為が実現してしまうこともある。ホロコーストは同調がきわめて巨大な力をもつことの証だったと言える。
共産主義の台頭もまた、この力を表わしたものだった。現代のテロリズムは、貧困の産物でもなければ精神疾患や無教育の産物でもない。その大部分は、人が人に与える圧力の産物なのである。
同調に単純な評価を下したところで、まったく意味をなさない。一方では、文明の存立は同調によって支えられている。その反面、同調はおぞましい行為を生み出したり独創的な力を潰したりもする。
本書が強調するのは、同調の力学についてである。
とりわけ息苦しい日本社会では、同調の解明が急務だ。SNSはじめ便利になればなるほど、「空気」の支配は苛烈をきわめている。
ハーバード大学の講義から生まれた、記念碑的著作。