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春秋の花(講談社文芸文庫 おU4)
大西 巨人
著
発行年月 |
2023年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
317p |
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大きさ |
16cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784065322536 |
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商品コード |
1036359120 |
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NDC分類 |
910.4 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2023年08月3週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2023/10/07 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036359120 |
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著者紹介
大西 巨人(著者):大西巨人(1916・8・20~2014・3・12)小説家、批評家。福岡県生まれ。本名の訓みは「のりと」で父の命名。九州帝国大学在学中に左翼運動に携わったことで大学を追われ退学後の1940年、大阪毎日新聞社西部支社に入社。42年、陸軍対馬要塞重砲兵聯隊に入隊。45年、日本敗戦後復員帰郷。月刊綜合誌「文化展望」の編集と発行に携わる。46年以降雑誌等に文章を公表するようになる。49年、最初の小説集『精神の氷点』を刊行。新日本文学中央委員だった52年、「新日本文学」に「俗情との結託」を発表し野間宏を批判、野間および宮本顕治と論争になる。55年から約25年をかけて全八部4700枚の大長篇小説『神聖喜劇』を執筆(78年から80年まで全5巻で刊行)、「初期の仕事」が終了する。引き続き『天路の奈落』『地獄変相奏鳴曲』『三位一体の神話』『迷宮』『深淵』といった長篇小説や『五里霧』などの小説集を刊行をつづけ、また折に触れて執筆していた批評の多くは『大西巨人文選』全四巻にまとめられている。古代から現代に至るまで詩的表現を愛好することでも知られる。
内容
妥協を許さぬ小説や批評の書き手で知られる大西巨人は幼少期より古今東西の詩文を愛好してきた。成長し老境に至るまで折りに触れ愛唱してきた断章は、柿本人麻呂、西行、正岡子規、石川啄木、与謝野晶子、斎藤茂吉、斎藤史、松尾芭蕉、西東三鬼、金子兜太、島崎藤村、三好達治、佐藤春夫、茨木のり子、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、有島武郎、中野重治、小林秀雄、吉本隆明、柄谷行人…と、万葉の世から現代まで幅広く、また意外性すら湛えて季節毎に丁寧に並べ置かれている。
文学を愛する者として人後に落ちない大西巨人が年月をかけ丹精して選んだ詩文の精髄がここにある。