ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

孝明天皇毒殺説の真相に迫る

中村彰彦  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \1,980(税込)         

発行年月 2023年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 267p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/日本史
ISBN 9784120056857
商品コード 1036427106
NDC分類 210.58
基本件名 日本-歴史-幕末期
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年09月4週
書評掲載誌 東京・中日新聞 2023/10/08
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036427106

著者紹介

中村彰彦(著者):中村彰彦
一九四九年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部在学中に、「風船ガムの海」で第三十四回文學界新人賞に佳作入選。九一年より執筆活動に専念。八七年、『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、九三年、『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、九四年、『二つの山河』で第百十一回直木賞、二〇〇五年、『落花は枝に還らずとも』で第二十四回新田次郎文学賞を受賞。

内容

慶応2年12月25日に崩御した孝明天皇については、その直後から「毒殺説」がささやかれていた。疱瘡(天然痘)に罹患したものの、快方に向かいつつあった天皇の容態が急変し、死に至ったからである。
 戦後になると、ねずまさし、石井孝、田中彰氏らの近代史研究者によって「毒殺説」が主張されたものの、平成元年に原口清氏の論文が発表されるに及んで「病死説」が俄然有力になった。
 著者は原口清氏の論文を批判して「毒殺説」を支持してきたが、近年(2020年12月)になって橋本博雄氏(医学博士)が論文「孝明天皇と痘瘡」を発表し、そこでは孝明天皇の症状の記録を検証する限り、痘瘡による病死とは考えられないという結論が導き出されていた。
 これに示唆を受けた著者は関連史料を再読し、孝明天皇の死因は急性砒素中毒であることを論じたうえで、さらにその背後で画策した黒幕と、置毒した実行犯の女官の名前を割り出した。
 本書は幕末維新史の再考を迫る内容を提示した表題作を中心に、近年発表のエッセイを収録した史論集である。

カート

カートに商品は入っていません。