著者紹介
安藤正子(著者):1976年愛知県生まれ。瀬戸市在住。2001年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。現在、同大学美術学部油画専攻准教授。愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。主な個展に、「ハラ ドキュメンツ9 安藤正子 ―おへその庭」(原美術館、2012年)、「安藤正子 作品集刊行記念展『Songbook』」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、2016年)、「Portraits」(Tomio Koyama Gallery、2021年)。主なグループ展に、「高橋コレクション展 マインドフルネス!」(鹿児島県霧島アートの森、札幌芸術の森美術館へ巡回、2013年)、「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」(平塚市美術館ほか6館を巡回、2022年)等。作品集に『Songbook 安藤正子作品集』(青幻舎、2015年)がある。
内容
「自分のことを『絵』にして、『絵』の中で考えていく。」
家族と過ごす時間、就職、引っ越し、絵を描くこと——
初作品集の刊行から8年。安藤正子が「絵」の中で考えたこと、その続き。
滑らかな絵肌に描かれた油彩画、精微で硬質な質感の鉛筆画により高い評価を得てきた安藤正子。近年、愛知県瀬戸市に移住した安藤は、窯業のまちでの暮らしや第二子の出産を経て、それまでの表現から大きな展開を遂げます。本書では、新たな陶作品をはじめ、水彩、木炭のドローイング、絵画など60点を収録。身近な対象の今を大切にすくいとろうとする姿勢はそのままに、手法を変化させながら、一貫して「絵」を作り続けてきた作家のいまをみつめます。
〇インタビュー収録:「名前を付ける-絵の始まるまでと、そこからの話」 手法の変化、絵をどう描くか、大江健三郎の本の話、家族と過ごす時間、これから願うこと…etc.
〇寄稿:O JUN(画家)、石崎尚(愛知県美術館) 画家と学芸員が語る、安藤正子の絵