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数の値打ち~グローバル情報化時代に日本文学を読む~
ホイト・ロング
著
秋草俊一郎,
今井亮一,
坪野圭介
翻訳
発行年月 |
2023年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
397p,16p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784845921300 |
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商品コード |
1036437507 |
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NDC分類 |
910.26 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2023年09月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2023/10/14、産経新聞 2023/10/22 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036437507 |
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著者紹介
ホイト・ロング(著者):1976年、オレゴン州ポートランド生まれ。オレゴン大学を卒業後、ミシガン大学アナーバー校で博士号を取得。近代日本文学を専門とし、現在、シカゴ大学東アジア言語文化研究科教授。シカゴ・テキスト・ラボを主宰している。著書に『平らでない地面の上──宮沢賢治と近代日本における場所づくり』(2012年、未訳)がある。
秋草俊一郎(翻訳):1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門は比較文学、翻訳研究など。著書に『「世界文学」はつくられる 1827–2020』、『アメリカのナボコフ──塗りかえられた自画像』など。訳書にクルジジャノフスキイ『未来の回想』、バーキン『出身国』、アプター『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(共訳)、レイノルズ『翻訳──訳すことのストラテジー』、ヴェヌティ『翻訳のスキャンダル──差異の倫理に向けて』(共訳)などがある。
今井亮一(翻訳):1987年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、立正大学文学部特任講師。専門は比較文学など。著書に、『路地と世界――世界文学論から読む中上健次』、『スヌーピーのひみつ A to Z』(共著)。訳書に、ハント『英文創作教室 Writing Your Own Stories』(共訳)、モレッティ『遠読──〈世界文学システム〉への挑戦』(共訳)、アプター『翻訳地帯』(共訳)、ボール『スヌーピーがいたアメリカ──『ピーナッツ』で読みとく現代史』など。
坪野圭介(翻訳):1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、和洋女子大学国際学部助教。専門はアメリカの文学と文化。論考に、「マクロに読む/ミクロに読む──キングの小説作法」(『kotoba』第40号)など。訳書に、アプター『翻訳地帯』(共訳)、ブラット『数字が明かす小説の秘密──スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』、キッド『判断のデザイン』、シールズ&サレルノ『サリンジャー』(共訳)、ハイスミス『サスペンス小説の書き方』など。
内容
「機械で読む」ことで何ができるのか?
デジタル・ヒューマニティーズ×日本文学研究から
生まれた驚くべき成果。
デジタル時代の文学リテラシーがこの一冊で
つかめる、最前線の研究をいち早く翻訳!
数字と文学のあいだの概念上の分断を超えて、批評理論と統計学・計量的読解を融合した新たなアプローチから、 言語やテキストにひそむ人間の認識の問題にせまり、日本文学の読み直しを試みる。
データ・サイエンスの影響をうけた北米発の〈デジタル・ヒューマニティーズ〉の手法をつまびらかにする入門書にして、文学研究に量的革命を巻きおこす挑戦の書。
デジタル情報化とAI革命が猛スピードで進行しつつある現在、人文学においてもデジタル技術を研究に用いた〈デジタル・ヒューマニティーズ〉が注目されている。文学研究における〈デジタル・ヒューマニティーズ〉は北米で独自の発展をとげ、膨大なデータをコンピュータで処理し、ジャンルや文体といった大きな対象にアプローチする手法が確立されつつある。 日本文学に対して初めて本格的にこの手法を適用した本書は、夏目漱石の文学論にさかのぼりながら日本におけるデジタル思考の文芸史を概観し、青空文庫を例にテキストのアーカイヴとサンプルの意味を分析する。さらに「私小説」というジャンルの謎や、ジェイムズ・ジョイスで広く知られる「意識の流れ」の技法と日本の近代文学の関係、そして大日本帝国の時代の日本語小説における人種の表象がどのような記述によって生み出されてきたのかを、テクノロジーを駆使して膨大なテキストを解析することで明らかにする。
数字で文学を読み解き、文学研究における数字の値打ちを吟味する、グローバル情報化時代の文学研究を実践する必読の一冊。
日本文学者・翻訳家 カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授
マイケル・エメリック氏推薦!
明晰かつ雄弁で、主張には細心の注意が払われた『数の値打ち』は文学研究へのコンピュータ・アプローチの歴史と現況をめぐる魅力的な案内であり、ケース・スタディそれ自体も豊富かつ説得的、しばしば驚きである。この本を長年待ち望んでいたのは私ひとりではないはずだ。