ホーム > 商品詳細
丸善のおすすめ度

投票の政治心理学~投票者一人ひとりの思考に迫る方法論~

サラ・ハリソン, マイケル・ブルーター  著

上原直子  翻訳
岡田陽介  監修
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間  数量 冊 
価格 \6,380(税込)         

発行年月 2023年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 20p,369p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/現代政治・行政学
ISBN 9784622096412
商品コード 1036495683
NDC分類 314.8
基本件名 選挙
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年10月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036495683

著者紹介

サラ・ハリソン(著者):(Sarah Harrison)ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス政治学部のアシスタント・リサーチ・フェロー、選挙心理観測所副所長。共著書にMapping Extreme Right Ideology (Palgrave Macmillan, 2011), The Future of Our Democracies (Palgrave Macmillan, 2009) などがある。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
マイケル・ブルーター(著者):(Michael Bruter)ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス政治学部教授、選挙心理観測所(Electoral Psychology Observatory)所長。専門は政治学、欧州政治。欧米の複数の大学でも客員教授として教鞭を執る。欧州評議会、欧州委員会、地域委員会や、複数の選挙管理委員会や政府といった主要機関に助言を提供している。共著書にYouth Participation in Democratic Life (Palgrave Macmillan, 2016), Mapping Extreme Right Ideology (Palgrave Macmillan, 2011), The Future of Our Democracies (Palgrave Macmillan, 2009) などがある。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
上原直子(翻訳):(うえはら・なおこ)翻訳家。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を卒業。主な訳書にシャーロット『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』、ボガード『本当の夜をさがして』、フィンレイソン『そして最後にヒトが残った』(以上、白揚社)、ウェルズ『旅する遺伝子』(英治出版)、クレイソンほか『オノ・ヨーコという生き方』(ブルースインターアクションズ)、セッチフィールド『世界一恐ろしい食べ物』(エクスナレッジ)がある。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岡田陽介(監修):(おかだ・ようすけ)拓殖大学政経学部准教授。2010年学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。立教大学社会学部助教、拓殖大学助教などを経て、2019年4月より現職。有権者の投票参加や政治家の印象形成など政治心理学に基づいた研究に従事。著書として『政治的義務感と投票参加――有権者の社会関係資本と政治的エピソード記憶』(木鐸社、2017年)、『基礎ゼミ政治学』(共著。世界思想社、2019年)など。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

内容

本書の特徴は、「選挙の機能」の捉え方にある。伝統的な政治心理学における投票行動研究では、「政治の代表者の選出」をはじめとした制度に基づく機能に焦点が当てられてきた。しかし本書では、選挙には投票者を中心に据えた機能も備わっている、と考える。選挙は政府と市民、さらには市民同士の交流の機会となっていて、そのことが確かに個々の投票者に影響を与えている――これがその考えの中核である。
著者らは選挙のそうした影響を知るため、「行動」「経験」「解決感」という三本の柱を分析の軸に据えた斬新な方法論を設計し、世界6ヵ国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ジョージア、南アフリカ共和国)で大規模な調査を行った。対象とした選挙の中には、あのEU離脱国民投票や2016年のアメリカ大統領選挙といった、世界中の関心を広く集めた選挙も含まれる。
実際に行った調査の方法はきわめてユニークである。自己報告型データ(標準的な質問票調査、選挙期間の前後の日記や、投票直後のインタビューなど)、観察データ(投票立会人による観察報告)、そして実験型データ(模擬投票のシーンを撮影し、その映像を分析するなど)と三方向から多彩な情報を収集。パーソナリティ特性や選挙の記憶、そして選挙のさまざまな段階で抱く感情などに着目して分析している。

本書は従来の研究における想定を覆し、新たなスタンダードとなりうるか。国を問わず、誰もが関与しうる選挙。その大規模で普遍的なイベントをより深く理解するための、挑戦的研究。

目次

カート

カートに商品は入っていません。