極論で語る緩和ケア
植村 健司 著
内容
目次
第1部 緩和ケア総論 1章 緩和ケアとは?[What is palliative care?] 極論1 緩和ケアはがんだけでなく,全ての重症疾患が対象 極論2 緩和ケアは終末期だけにあらず 極論3 プライマリ緩和ケアは全ての医師が身につけるべき知識 極論4 生命延長だけがゴールではない コラム1 ホスピス・緩和ケアの母 / コラム2 日本における緩和ケアの発展 2章 予後の予測[prognostication] 極論1 終末期病を見逃すな 極論2 危篤状態でも治癒の可能性は過少評価しない 極論3 大きく4つのトラジェクトリ―を把握せよ 極論4 緩和ケアはよりよく生きるためにあり コラム1 小児緩和ケアでは意思決定や死の説明が難しい 3章 死の過程[imminent death] 極論1 死の過程は進行性かつ不可逆性である 極論2 治療のゴールを確認する 極論3 躊躇せず集中的症状緩和を試みる 極論4 comfort feedingで患者と家族をケア 極論5 緩和的鎮静の深さはRASSで測る コラム1 在宅での看取り / コラム2 死の過程で生じる症状と対処法 4章 コミュニケーション[communication] 極論1 コミュニケーションのプロとして治療のゴールを話し合う 極論2 キャパシティーは判断内容と時間に依存する 極論3 「代理意思決定は複雑で難しい」と知る 極論4 コミュニケーションスキルで感情に対処する 極論5 SDMはソムリエの作業に似ている コラム1 ヘッドラインと沈黙の効果 / コラム2 ACP の進め方 5章 精神的症状・機能障害[psychiatric symptoms & functional impairment] 極論1 重症疾患患者にうつ症状は多いが見逃しも多い 極論2 不安には非薬物療法も有効 極論3 せん妄はキャムの流れで評価 極論4 ADLとIADLで機能障害の低下を評価する コラム1 不眠 第2部:疾患別の緩和ケア 6章 認知症[dementia] 極論1 認知症は死に至る病である 極論2 末期認知症患者を見逃すな 極論3 体重減少・嚥下障害にPEGやTPNはNO 極論4 痛みはあるが,その痛みは無言 極論5 定時投与で認知症患者の痛みをコントロール コラム1 認知症患者はどのように亡くなるのか? / コラム2 認知症の留意点 7章 が ん[malignant tumor] 極論1 進行した固形がんは早期から緩和ケアする 極論2 がんの治療目的を患者と一緒に考える 極論3 緩和目的の放射線治療はその目的を明確にする 極論4 他科専門医を巻き込んで包括的なケアを提供 極論5 急変する血液がんは事前準備がとにかく大事 コラム1 嘔気について / コラム2 頭頸部がんはつらい症状が多く,多くの専門科との連携が必要 8章 心不全[heart failure] 極論1 心不全の死期予測はとにかく難しい 極論2 最も効果のある緩和ケアは心不全の治療 極論3 ゴールの話し合いも「最善を望み,最悪に備える」 極論4 終末期ではICDの停止も検討する コラム1 destination therapyの是非 9章 肺疾患 [lung disease] 極論1 呼吸困難には全人的な評価・介入が必要 極論2 急性・慢性・強度・生活への影響で評価する 極論3 呼吸困難の緩和は原疾患の診断・治療を優先する 極論4 オピオイドは効果を見極めながら慎重に行う 極論5 人工呼吸器の中止は患者・家族の権利 コラム1 意思疎通できない患者はRDOSで評価 / コラム2 COPDの緩和ケア 10章 腎不全[kidney failure] 極論1 血液透析は万能ではない 極論2 腎不全患者のACPは緩和ケア医を巻き込む 極論3 腎不全患者の痛みを見逃さない 極論4 安全に使用できるオピオイドを知っておく 極論5 透析中止の判断は慎重に.予後プロセスも説明する コラム1 透析を導入しない選択肢(+緩和ケア)もある 11章 痛みの処方箋(オピオイド基本編) [Pain management: Opioids part 1] 極論1 「オピオイドナイーブ」と「オピオイド常用者」に分けて考える 極論2 短時間作用型モルヒネは4時間効果が持続する 極論3 痛みの波に応じてレスキュー.目安は1時間毎 極論4 オピオイドローテーションはオピオイド治療の要 極論5 オピオイドローテーションの黄金律をマスターする コラム1 持続静注か,間欠静注か 12章 痛みの処方箋(オピオイド応用編) [Pain management: Opioids part 2] 極論1 オピオイドの副作用は3つのキモを押さえる 極論2 PCAの有用性と禁忌を知る 極論3 PCAの持続速度変更は原則24時間以上経ってから 極論4 フェンタニルを使いこなす 極論5 パッチは血中濃度の把握が大事 コラム1 見逃されがちな副作用 / コラム2 フェンタニルパッチ / コラム3 神経障害性疼痛 / コラム4 非がん性慢性疼痛
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